去年、この欄で「井沢元彦の著作で『穢れと茶碗』は名著だからKindle化してほしい」って書いたら、ホントにKindle化されました。
 まあ、うちが書いたからというわけでもないでしょうが、責任を持って宣伝させていただきます(笑)。

 平安時代に武力というものを蔑視した結果、なにが起きたのかという話から、日本人が持っている穢れ思想と軍事力を忌み嫌う「気持ち」がうまくフィットしてしまったという話に到達するものです。
 日本人がなんとなく「無意識下で意識」していた話を、見事に言語化しています。
 井沢元彦の小説なんて一度も面白いって思ったことはない(おいおい)ので、こっち側にシフトして成功だったと思いますね。

 初版は20年前のものなので、扱っている時事ネタはかなり古びていますが思想はまったくといって古びていません。いまだに新鮮。
 買う価値のある書籍だと思いますよ。