[ニュース分析]腐敗との戦争、レイムダックとの戦争(ハンギョレ)
李明博政権の不正に刃先を向けた特捜部、前大統領まで捜査が及ぶか(ハンギョレ)
国税浪費の李明博資源外交、失敗したカナダ企業買収に大統領側近の息子が介入(ハンギョレ)

 内閣と大統領府秘書陣の改編で3年目の国政を加速させる朴槿恵(パク・クネ)大統領が、ついに不正腐敗清算の剣を抜いた。特定の懸案を調べ処罰する「ワンポイント不正捜査」とは雰囲気が全く違う。政界や検察周辺でも、企業不正と公職腐敗を狙った「高強度全方位」長期捜査が続くとの見通しが優勢だ。

 過去2年間、「不通」と「低い成果」に悩まされてきた朴大統領は3年目入り「オールラウンドプレー」になろうとしている。政治的には中東歴訪後、初めて5省庁から要人を招待して成果を説明し、すぐに与野党代表会談の日程を決めるなど、「疎通」を意識した動きを続けている。しかし、李完九(イ・ワング)首相の対国民談話など重心はむしろ疎通より「不正腐敗清算」の方に傾いているようだ。腐敗と不正清算を通じて国民の確実な支持を引き出し、これを今後の国政の動力にするという判断をしたものとみられる。ファン・ギョアン法務部長官は13日、検察に「不正腐敗事犯の取締りの強化」を公式に指示した。 (中略)
 大統領府内外では、今回の不正捜査が公職社会と企業と政界まで全方位的に拡大しかねないとの見方もある。李明博政権当時、「経済再生」を理由に企業に対する捜査を自制してきたので、検察にたまった諜報も多い上に、与党の政権が続いたため、公職社会に対する不正捜査作業も本格的に行われたことがないという点がその根拠として挙げられる。大検察庁中央捜査部の廃止後、これといった不正捜査の成果を出せずにいる検察としても、組織の存在感を示す必要が切実な時期だ。

 また、大統領府も、今回の不正腐敗清算がこれから行われる公務員年金改革と労使政委員会の大妥協など、労働市場の構造改編、4月の補欠選挙などを突破するための踏み台になれると見込んでいる。大統領府の関係者は「事実政治的負債がない朴大統領が最も上手にできるのが腐敗の清算だ。いつかはやるべきだったことだが、少し遅れたのではないか」と述べた。

 政界でも今回の不正腐敗清算の動きの余波に注目している。首都圏選出のある議員は、「国会がますます大統領府を無視する雰囲気であり、李明博前大統領が(回顧録で)現政府のことを触れたので、前政権に手を付けることによって局面転換をしようという意図があるだ」と述べた。ユ・スンミン セヌリ党院内代表は、「国会国政調査が進行中の資源外交を腐敗事例として挙げた背景は何なのかよく分からないが、検察で厳しく捜査すると、国調が勢いづくのではないか」と述べた。一方、李前大統領のある側近は 「時期的に、政府が不正腐敗清算を必要としているようだ」とし「不正清算は良いが、検察が政府の意図に合わせて無理やり(不正を)でっちあげるのではないか懸念される。不正腐敗清算は、最終的に現政府の問題点まで露わにさせ、政権にブーメランになりかねない」と述べた。
(引用ここまで)

 パク・クネ政権がイ・ミョンバクの資源外交、あるいはそれ以前の不正、腐敗の精算を行うべく立ち上がったそうです。
 まあ、それができるかどうか難しいところです。
 韓国経済と不正は背中合わせになっているものですので。

 金宇中が大宇財閥解体直前に4兆円(ちなみに正確にいうと4兆900億円。端数に見える額がもうね……)を持ち逃げした際、操作自体はあったのですがそれほどの熱心さではなかったのですよ。
 なんでかっていうと韓国自体がIMF管理下に置かれててんやわんやだったっていうのが理由のひとつ。
 もうひとつの理由として「ヘタに藪を突くとどんな怪物が出てきてしまうか分からない」というものがありまして。

 20世紀の韓国の財閥と政府のずぶずぶさはいまの比ではなく。
 いや、いまでもずぶずぶなのですが。
 それをはるかに上回るひどさ。
 ヘタにまともな捜査でもしようものなら、すでに屋台骨を失っていた韓国経済がすべてを失いかねない状況だったのですね。
 もちろん、金宇中側にもそういう算段があったのでしょうが。

 2005年に里心がついたらしく帰国したのですよね。
 さすがに逮捕されて裁判で有罪判決を受けたのですが、すでに財閥が解体されているにも関わらず1年半かそこらで特赦が出たのです。
 しかも命じられた追徴金1兆8000億円も未納。
 これも「そういうこと」なのでしょうね。

 さて、ひるがえってパク・クネ政権。
 この数日、なぜか支持率が10%くらい回復しているとのことですが、だからといってレイムダック状態から抜け出せるというわけでもなく。
 ナッツリターンを見てもわかりますが、財閥叩きというのは民衆のガス抜きにちょうどよいのです。
 財閥、あるいはそれくらいに力を持っていたものを叩いてガス抜き……っていうのが実際のところじゃないのかなーと思います。
 イ・ミョンバク本人まで行くかどうかはともかく、資源外交はきっちり糾弾されるのでしょう。
 その経過でいろいろと面白いものが見れるのじゃないかなと期待。