ハンビット原発3号機、2年半の間放射能モニタできずにいた(KBS/朝鮮語)
<アンカーコメント> 最近、正常稼動から1日でまた止まった霊光ハンビット原発3号機では、昨年にも放射能漏れがありました。
過去2年半もの間、放射能モニタは動作しなかったことがわかりました。
ヤン・チャンフイ記者が取材しました。

<レポート>
昨年10月に、放射能が流出して操作を中断した全羅南道霊光ハンビット原発3号機。
原発側が事故の2年半前に放射能測定モニタの誤差を許容範囲に収めるための電圧を調整していたことが明らかになりました。
その結果、蒸気発生器のモニタは放射線レベルが変動しておらず、蒸気を水に変える「復水器」においてのみ放射能が測定されました。

原子力安全技術院の調査で、当時の蒸気発生器の配管に設置されていた監視装置4台すべて動作していないことが分かりました。
モニタが機能しないため、放射能流出ポイントを探すのに8時間もの時間がかかったのです。

<インタビュー>イドクホン(韓国原子力安全技術院原子力運営業務の分析室長): 「(放射能)漏れモニタが4台すべて動作していなかった。なぜN-16モニタが動作していないかを事業者に原因を究明を求めました」

原発側モニタの誤差校正用アイソトープが推奨使用期間である15年を過ぎ、誤差が調整されてなかったため、過去2012年3月の電圧を任意に変えた明らかにした。

<インタビュー>バクサンウン(光州全南核のない世界運営委員長):「単純に機器の故障や機械の故障で見てはならない。韓水原の原発運営能力まで問題を提起しなければならない部分ではないか。 」

霊光ハンビット3号機は昨年に続き、16日にも故障で稼動を中断して、信頼性に疑問が提起されています。
(引用ここまで)
 イギリスの核燃料再処理工場だったかで、延々とアラーム音が鳴っているのですよ。
 というのは、なにかあったときにアラームが鳴るという仕様では、アラームが故障していた場合に困る。
 常にアラームを鳴らしておいて、なにかあったらそれが変化するというようになっているのです。
 エントリを読む前に、把握しておいて欲しい事実。

hanbitt_nc

 さて、韓国のハンビット原発3号機の場合、なにが起きたか。
 記事に書いてあることから想像してみましょう。あくまでも想像ですが、あってるはずです。
 他のサイトでは「検知器が簡単に壊れた」なんて書いていますが、これはそんな簡単な話じゃないのです。
 けっこう恐ろしい話ですよ。

 この場合のモニタというのは放射線検知器のことですが、定期的に校正が必要です。
 一定数の放射線を放つ試料を用いて、「この機器はこの試料を正しく検知できたので、正確に動いている」 という確認を行います。これが校正。
 放射性物質はその名の通り、常にエネルギーを放射して減衰しています。校正用の試料も減衰していって、校正に用いることができなくなるのですね。記事によると15年経過したら使えなくなると。

 ハンビット原発3号機の場合、放射線検知器が壊れていたというよりも校正用の試料が減衰したのを知らずに校正を行ったということでしょう。
 たとえばかつては10の放射線を出していた試料が減衰して5の放射線しか出せなくなった。でも、検知器は5を10であるとして感知するように設定されたわけですね。
 つまり、より小さな数値で反応するように設定されてしまったのです。やたらに「放射線出てるよー」というアラートが出たので、検知器をいじって反応しないように電圧を調整したと。
 その結果、放射線を検知できなくなってしまったのではないかと思われます。

 この解説で分かってもらえるかどうか不安ですが。
 ……いやぁ、これはすごい。
 単純に壊れていたとかそういう話のほうがまだ救われます。

 放射性物質の特性を理解していない。
 校正の意味を把握していない。
 放射線検知の回数が増えたから、検知器の電圧を低くして対応。

 無知というか。こんな運営ってありなのかっていうレベル。
 こんなところにもセウォル号。原発運営でこうなんですからそりゃま、道路だって数百ヶ所の単位で陥没しますわ。 

恐怖新聞(1)
つのだじろう
ゴマブックス株式会社
2014-07-25