57億ウォン浪費した「魚ロボット」、韓国政府の研究課題設定の失敗例(中央日報)
「研究院長より恐ろしいのは所轄官庁の事務官だ。研究予算を受けようとするなら事務官によく見せるべきだ」。政府系研究所A委員の哀訴だ。産業現場より政府の好みに合う研究をすることになりやすいということだ。工科大学B教授の話も似ている。「支援金対象を評価する時も論文配点が高く産学協力はおろそかになるほかはない」。

韓国政府は2013年基準として公共研究所に5兆6000億ウォンを投資した。大学にも4兆5000億ウォンを支援した。しかし毎年こうした大規模な金額を支援しても成果は大きくないという話が出る。「特許・ライセンス・技術指導」などの支出・収入を集計した「技術貿易収支」だけでも慢性的赤字を記録し、経済協力開発機関(OECD)29カ国で最下位だ。海外から買ってくる技術がそれだけ多いという話だ。 (中略)

解決法は何か。全経連はドイツのフラウンホーファー研究所を模範事例に挙げた。ここではデジタル音源に画期的に寄与したMP3圧縮技術が生まれ、電球に代わる高性能LED部品も誕生した。フラウンホーファーは欧州各国の66の研究所で構成された連合体だが、政府と関係なく各研究所の代表が自律的に研究方向を定める。

全経連は、「韓国のように政府主導で研究課題を設定するトップダウン方式は過去の追撃型産業構造に合うもの」と主張した。特に韓国では研究所を評価する際に論文・特許出願とともに「政策履行度」を見るため、顔色をうかがい結局失敗する事例が多いということだ。全経連は4大河川水質改善のための「魚ロボット」だけでも研究所4カ所が2010年から開発に乗り出したが、移動速度・距離が不十分で結局57億ウォンの損失を出したと明らかにした。
(引用ここまで)

 楽韓Webをはじめてからこっち、延々と「研究をしなければ」という話をしているのですよ。
 実際には楽韓Webをはじめる前からそういう話は出ているのです。ノーベル賞にもからめてね。

 マスコミも政府も評論家も。
 「基礎研究をなおざりにしていけない」「10年後に苦しむことになる」と。
 もちろん、韓国企業もそうですね。
 で、実際に10年後に苦しんでいることになっているわけですが。

 企業のR&Dへの投資は以前から比べればだいぶ増えました。絶対額も売り上げ比率でも。まあ、それで充分な額なのかといえば微妙なところなのですが。
 それでも多くが研究開発費ではなく、工場等の投資ですしね。
 純粋な研究費としては本当に微妙。

 で、結局のところ韓国が開発したものってなにもない。
 本当になにもなにもない。
 以前、それなりに調べたのですが驚くくらいになにもない。
 なぜか韓国人は記事にあるMP3について「MP3を開発したの韓国人」って思いこんでいるのですが、実際にはMPmanを作っただけです。
 シリコンオーディオを開発したといえば聞こえはいいですが、音楽を持ち歩くというフォーマットを開発したウォークマンの方式を置き換えただけですよね。

 まあ、魚ロボットの発想自体は面白いので嫌いじゃないですけどね。個人的には。
 自律行動する水質検査ロボ。群泳して通信しあってお互いをフォローするとかロマンがありますわ。
 でも、そんなロマンも技術力に裏付けられてこそなのですよね。
 手元にある自分の財産を最大限活かしてなにができるのかを考える。研究に費やせる時間も含めて。
 それを認識せずに「偉大な大韓民国はこのくらい簡単にできる!」って宣言して、こういうオチになるのですよね。

 ……まあ、その落差が楽韓Web的には大好物なのですが。