スマートフォン・自動車も輸出急減…労働コスト上昇で企業が海外生産増やす=韓国(中央日報)
フィリピンが韓中日を抑えて船舶受注1位になった理由
韓国自動車メーカーの海外生産 初めて月間40万台超(聯合ニュース)

韓国貿易協会などによると、4月のスマートフォン輸出額(通関基準)は7億7000万ドルと、前年同月(12億6000万ドル)比38.4%減少した。3月にもスマートフォン輸出額は7億1000万ドルと、前年同月(11億6000万ドル)比40.2%減少した。2カ月連続で40%前後の減少となったのだ。 (中略) 

自動車も状況は似ている。3月の自動車輸出台数は27万7874台と、前年同月比2.6%減少した。一方、3月に国内自動車会社が海外で生産した自動車は前年同月比5.2%増の40万1784台と、過去初めて40万台を超えた。今年1−3月期に期間を増やせば海外生産量は110万6901台に増える。国内生産(110万8116台)との差が1000台余りに縮まった。
(引用ここまで)
フィリピンが韓中日などを抑えて受注1位になったのは、フィリピンにある韓進重工業スービック造船所が先月初め、大型コンテナ船9隻(51万CGT)を受注した結果というのが業界の分析だ。スービック造船所は先月、6メートルのコンテナ2万600個を積載できるコンテナ船(2万600TEU級)3隻と1万1000TEU級コンテナ船6隻を受注した。1月間の受注金額だけで1兆1000億ウォンにのぼる。

造船業界の関係者は「フィリピンが1位になったのは一時的な現象でなく、フィリピン企業でなく韓国企業の実績が反映された」と述べた。韓進重工業は釜山影島(ヨンド)造船所の敷地拡張が順調に進まなかったため、2006年からスービック造船所の着工を準備した。スービック造船所は面積基準で影島造船所の12倍規模(304万1322平方メートル)。2009年から本格稼働を始め、5年連続の黒字となった。大型船舶を建造できるドックを備えているうえ、人件費が韓国の5%にしかならず、コストを削減できたというのが、会社側の説明だ。
(引用ここまで)

 造船大国として知られているのは日中韓の三ヶ国。
 ですが、その三ヶ国をさしおいてフィリピンが月間の造船受注で1位になるというちょっとした珍事が起きました。
 その理由がハンジン重工業(大韓航空の親会社。財閥)がフィリピンに展開していた工場が大きな受注を受けたためとのことで。
 韓国企業が積極的に海外工場を展開するようになって久しいのですが、そのひとつの成果としてメモしておきたいところです。

 スマートフォンはベトナムで製造。
 自動車は中国やブラジルで大増産。来年にはメキシコ(NAFTAがあるので北米の拠点をメキシコに置く企業が多いのです)には新工場完成と海外への生産拠点の移転が止まりません。
 先日もエントリを書いたように、キャピタルフライトの第1段階として生産拠点の移転が挙げられます。
 これからも移転は加速していくのでしょうが、その第1段階が終了した……というところでしょうかね。

 昨日のエントリを書いた時点では「これから大きくなるんだろうなぁ」くらいの意識だったのですが。
 こうやって数字を見るともう構造として確定していて、むしろ韓国に残される拠点はどれだろうという考えのほうが実際のようです。
 特に自動車で海外に生産拠点を持っているのはヒュンダイ・キアのみなのですが、今年中には海外工場の月産単位での生産台数が韓国国内のそれを上回ることになるでしょう。
 いま、韓国にできることは暴力デモとかサボタージュの輸出ですかね。
 企業が効率を求めて海外に進出するなら、その海外工場を韓国と同じ水準にすればいいのだというのは新しい考え方ですよね(笑)。