「腐敗権力と戦争」叫んだ元検事の慶南知事…20年後には容疑者に(中央日報)
洪知事は88年ソウル鷺梁津(ノリャンジン)水産市場経営権強奪事件の捜査に続き91年に組織暴力団を大挙拘束して注目を浴びた。金泳三(キム・ヨンサム)政権がスタートした93年にソウル地検強力部検事だった洪知事は、いわゆる「スロットマシン事件」を担当して「第6共和国の皇太子」と呼ばれた朴哲彦(パク・チョルオン)元体育青少年部長官を逮捕しスター検事へと浮上した。

洪知事の活躍像はドラマ『砂時計』の主人公検事(パク・サンウォン扮)として再誕生し、彼には「砂時計検事」というニックネームがついた。95年に検察を離れて政界入りした彼は4選議員で与党代表、慶尚南道知事に当選して次期大統領選挙候補者として議論されるなど順調なコースを走ってきた。

そんな洪知事が「成完鍾リスト」で失墜する危機に置かれたのだ。今回の事件は、自身が捜査したスロットマシン事件と似た部分が多い。当時スロットマシン業界の“大物”だったチョン・ドクチン氏から税務調査の宥和請託と共に5億ウォンを受けとった容疑で捜査を受けた朴哲彦元長官は「配達事故」だと主張した。だが洪知事は「わいろ事件の80%は物証がない」として朴元長官を拘束起訴した。

ところが今度は洪知事が物証がないという主張をしている。彼は特にユン・スンモ元副社長が配達事故を出した可能性に言及して防御膜をはっている。洪知事が8日、検察の調査で自身を固く締めつけてくる「疑惑のなわ」をほどくことができるのか注目されている。
(引用ここまで)
 かつては贈収賄事件を厳しく捜査して有名になり、慶尚南道の知事にまで当選し、さらには次期大統領候補者とされていた政治家にまで上り詰めていた元検事。

 で、その元検事で現慶尚南道知事が、例のソン・ワンジョンリストに載っていて捜査を受ける立場になったとのこと。
 しかも、検事だったときに「贈収賄には物証がないものだ」って被疑者の拘束起訴をなかば無理矢理やった人物が、今度は「収賄だと、証拠を見せろ!」と騒いでいると。
 逆転劇としてなかなか面白いですね。

 正義の名の下に贈収賄を裁いていた人物が、収賄をしていた人物と同じ立場になると同じようなことをする。
 安い昼ドラのようですが、韓国では普通のことなのでしょう。
 韓国では役職に役割が割り振られていて、その通りに振る舞うことが期待されるのですよね。
 時折、江南の小学校教師が「贈り物」を拒否するような特異な例が現れるのですが、その両親が不安に駆られるというくらい。
 この元検事の知事もそういう韓国における役割を引き受けただけなのですが。

 まあ、運が悪かったということでしょうかね。
 通常であればばれるようなことでもなかったのでしょうが。
 イ・ワング前首相が韓国社会になじまない汚職調査をはじめてブーメランが突き刺さったときの、ブーメランの軌道上にたまたまいたという不運さ。

 「砂時計」というドラマにおいて主人公のモデルになったということですが、これで逆転劇の砂時計2とか作ればいいと思いますよ。
 前作でも「巨悪を打つ」みたいな構造が受けた要因だと思いますが、その立場が逆転して……っていうのは割と面白いんじゃないですかね。
 韓国ならではって感じがしますしね。