学問の基本姿勢を疑われる米国の日本歴史学者たち(JBPress)
 この米側の歴史学者19人の声明を真正面から批判したのが、米ウィスコンシン大学博士課程の日本歴史研究学者ジェーソン・モーガン氏である。「19人の学者たちこそ、慰安婦問題での事実関係を考えず、語らず、日本側の正当な抗議を意味の不明なののしり言葉のレッテルで排除している」という批判だった。

 モーガン氏は37歳。学者としては新進であるが、アジアとは深く関わってきた。テネシー大学を卒業後、ハワイ大学の大学院で中国研究により修士号を得て、中国の雲南大学や日本の名古屋大学でも勉学を続けた。韓国にも在住して英語を教えた経験がある。日本で4年ほど翻訳会社を経営した後、米国のアカデミズムに戻り、ウィスコンシン大学の博士課程で日本史を専攻した。現在はフルブライト奨学金学者として早稲田大学で日本の法制史を研究し、博士論文をまとめているという。

 そのモーガン氏が、先輩のダデン教授ら米国の歴史学者たちに対して、その研究の★姿勢を正面から批判したのである。慰安婦問題について日本側の事実に基づく正当な抗議にまったく答えようとせず、論点をそらし、論題から顔を背けているというのだ。
(引用ここまで)

 最初に「歴史学者が日本政府の抗議に『学問・研究の自由を侵害している』と声を挙げた」って話を聞いたときに、奇異に感じたのですよね。
 「事実関係がどうであったかを調査すらしない『学問の自由』なんてあるのかね?」と。
 その後も彼らの声明に対して非難の声がまったく挙がらない状況が続いていたので、「アメリカもこんなもんか」と思っていたのですが。

 日本政府への糾弾声明を出した学者の中に、あの「女性国際戦犯法廷」の主催者がいたというのは知りませんでした。
 この事実だけでも相当に偏向していることが分かりますが、それでもアメリカからこれまで非難の声が挙がらなかったのですね……。

 ですが、まずはひとりが声を挙げるようになったわけです。
 どの文化でも最初のひとりというのはなかなか難しいものです。
 でも、最初の人間が声を挙げてその話に矛盾がなければ「あれ、これは……」となるのではないかと。
 実際のモーガン氏の主張はリンク先でご覧ください。
 日本側が述べてきた話そのままではありますが、アメリカ人の学者からこの声が挙がった意義は本当に大きいと思います。

 言論ではマイケル・ヨン氏が、学術ではこのジェーソン・モーガン氏が最初のひとりとそれぞれなってくれればよいのですが。
 20年間に渡って貼り続けられてきたレッテルですから、はがすのにも相当の労力が必要となります。
 一足飛びにすべてを求めるのではなく、まずはこうして味方を増やすことに専念すべきでしょうね。

 先日、知日派育成のための「カケハシ・イニシアティブ」に基づいて30億円の予算が投入されるというニュースがありましたが、こういう研究者のために使って欲しいですね。