『アベンジャーズ2』に登場するソウル…“現代的な先端都市”の雰囲気感じられず(中央日報)
【時論】『アベンジャーズ2』はソウルが格好良く映っていなかった?(中央日報)
映画「アベンジャーズ2」のソウル・ロケ、韓国は元を取れたか(中央日報)

米国映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(以下、アベンジャーズ2)』に登場するソウルはそれほど魅力的でも、印象深くもなかった。当初、マーベル・スタジオズが韓国を「現代的な先端都市」として描写すると了解覚書まで書いたことと比較すれば平凡な姿だった。

『アベンジャーズ2』の製作スタッフは昨年3月30日から4月14日までの合計16日間、韓国ロケを行った。ソウルは作品中盤に約15分ほど登場する。悪党ウルトロンが遺伝工学者ヘレン・チョ(スヒョン扮)の研究所にやってきたのに続いて、キャプテン・アメリカとブラック・ウィドウがウルトロンを都心で追撃する場面が繰り広げられる。

まず、ヘレン・チョの研究所に出てきた漢江(ハンガン)の上三光島は映画の中で最も洗練された未来的造形物として登場している。上岩洞(サンアムドン)DMCワールドカップ北路のビル郡や街頭も現代的な雰囲気で、一瞬、目を捉える。

だが、麻浦(マポ)大橋、江南大路(カンナムデロ)につながる車両追撃シーンはハングル看板を除けば他の都市と差別化できるほどの特色がないように映る。戦闘が激しいうえに、場面転換が速くて、ここがソウルだと気づくのも難しいほどだ。全体的に彩度が低く群衆も見られず、1000万人が生きる巨大都市の躍動性が感じられない。韓国女優スヒョン(29)はかなり重みのある役割で登場したものの、存在感を示すことができなかった。

また、細かいが残念な部分もあった。地下鉄2号線でのアクションシーンで、地下鉄内の椅子の配置が実際と違った

韓国観光公社などはロケ撮影で4000億ウォン(約442億円)の広報効果を予測し、麻浦大橋を全面統制して撮影を支援した。しかし蓋を開けた今、その効果はクエスチョンマークだ。
(引用ここまで・太字引用者)
ある者はみすぼらしいソウルのイメージや色とりどりの看板ばかり見せてがっかりしたと言う。しかし、映画の中のニューヨークも自由の女神像やマンハッタンの超高層ビルの森のイメージばかり登場するのではない。個人的にはヒスパニック系が運転する黄色いタクシーやブルックリンのみすぼらしい裏路地、ガタガタ音を立ててきしむ古びた地下鉄も思い浮かぶ。みすぼらしい裏路地や色とりどりな看板も私たちのソウルが持っている、また違った魅力なのだ。

一部ではソウルの様子が格好良く出てこなかったのにロケーション・インセンティブという制度でお金まで払うのかと不平を言う。
(引用ここまで)

 ソウルが韓国人が期待していたような形の「超近代都市」として描かれていなくて不満だと。
 「先端的な現代都市として描写する」というMOUまで交わしていたのに。
 地下鉄の椅子の配置が実際と違っていて残念なんだそうですよ(笑)。
 いつぞやスパイダーマン(ソニーピクチャーズ版)がニューヨークを飛び回っていた時にサムスン電子の看板が消されていたのでそれを戻せっていう訴訟をサムスン電子がやっていましたが。
 それと同じみみっちさを感じますね。

 自分たちが思い描いている「外国人が考えているはずの韓国の姿」と、「実際に外国人が把握している韓国の姿」が乖離しているという話は何度もしていますが、こんなところにもそれが現れていますね。
 自分たちの都市は外国人に「素晴らしい!」って称賛されるべきだという思い込みがあるのでしょうね。
 はっきり言ってソウルの街角ってどっかで見たことのある都市の再生産版でしかないのですよ。

 ちなみに2番目の中央日報の記事は「……という批判があるのだが、そんな部分は非難すべきではない。映画のロケーションインセンティブによる利益というのはそういう部分ではないのだ」という反論の話です。

 でもまぁ、韓国世論の全体には「こんな描写でがっかりだ」という空気ですね。
 LOSTでベトナムのように描かれていたって話に比べれば、長足の進歩を遂げているのだからそこで妥協すればいいのにねぇ……。
 そもそも、そんなきらびやかな都市描写が必要だったら韓国にはいかないんじゃないの……っていう話こそが禁忌か。

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2015-06-24