韓国、1ー3月期の家計所得2.6%増えた反面、支出0.2にとどまる(中央日報)
【社説】家計支出の落ち込みは長期不況の前触れ(朝鮮日報)
22日、韓国統計庁が発表した「2015年1/4分期家計動向」によると、今年1−3月期の1世帯あたりの月平均所得は451万7000ウォン(約54万5000円)で、昨年同期比2.6%増となった。昨年4−6月期2.8%、7−9月期3.0%、10−12月期2.4%増加とほぼ同じような水準の上昇幅だ。物価上昇分を反映させた実質所得増加率も2%台で安定した流れを示した。

しかし、家計支出増加幅は顕著な鈍化傾向を示した。月平均家計支出は350万2000ウォンで、昨年同期に比べて0.2%の増加にとどまった。昨年7−9月期3.4%、10−12月期0.8%に続く減少傾向が際立っている。

今年1−3月期の平均消費性向は昨年同期比2.1%ポイント減の72.3%で、関連統計が全国単位で集計され始めた2003年以来、1−3月期基準として最低値を記録した。
(引用ここまで)

 国民が危機を感じ取って、支出を減らしている状況がきてしまいましたね。
 去年の第3四半期の消費支出増が3.4%、第4四半期が0.8%。
 そして、今年の第1四半期が0.2%。
 その一方で4月の一ヶ月間で住宅ローンを中心にして、家計負債が9000億円ほど増えている現実があります。……一ヶ月でですよ?

 実際にデフレになるのがいつなのか、あるいはすでにデフレになっているのかは第2四半期の統計を見てみなければ分かりませんが。
 このまま低金利+財政支出で住宅ローンが増えたままデフレに入ったら、借金がえらい負担になりますよ。
 デフレ期は現金の価値が上昇する、すなわち借金は見た目が増えていなくても借金の価値が上がってしまうのです。

 デフレ期の日本企業は内部留保をためまくっていました。借金ができないので積極的な投資もできません。
 すでに韓国企業にも同じような傾向があります。
 そして、家計の消費支出にも同じ傾向が出はじめてきている。
 以前はデフレに片足をつっこんでいる状況でしたが、両足をつっこんで抜けなくなるくらいのところまではきているといってもいい状況になっているようです。

 で、家計負債はすでに110兆円レベル。返還される借金であるチョンセがあるにしても、ちょっとした致命傷になりますね。
 ついでにいうと、韓国で山ほどいる自営業の借金はこの中に含まれていません。区分はあくまでも「事業用の借金」ですから。

 ちょっと前に「次の経済崩壊があるとしたら韓国政府によるデフォルトではなく、内部からの家計負債がトリガーになるのではないかと思っている」という話をしましたが。
 崩壊というよりもじんわりと、家計にダメージが積み重なっていく……という感じですかね。
 一気にクランチすれば楽なのですが、そうもいかないだろうなぁ。
 政府単位であれば「もうここで切る!」っていう見切りもできますが、個人はぎりぎりまであがくでしょうからね。