【社説】円安ショック、対米外交の失敗の結果だ=韓国(中央日報)
最近、円安の加速化に火をつけたのは米中央準備制度理事会(FRB)のジャネット・イエレン議長の年内金利引き上げ発言だ。そうでなくても円安傾向なのにドル高が進みながら円安にさらに拍車がかかっている。ここで注目すべきことは、為替レートは経済現象だけを反映してはいないという点だ。程度の差はあるが、すべての国が自国通貨に介入するというのは公然の秘密だ。だから為替レート戦争という話も出るのだ。

問題は、日本の露骨な円安を米国などの先進国が黙認しているという点だ。米国財務省が昨年4月と10月の2回、そして再び今年4月に韓国に対し外国為替市場の介入を中断するよう圧迫を加えたこととは余りにも違う。米国が韓国に唯一厳格なものさしを突きつけるのは、少し考えてみる部分がある。韓国外交が中国とは近づいた一方で、日本はもちろん米国とも疎遠になった状況と関係がないとは見難い。韓国は輸出に支えられている国だ。為替レートは輸出にとって依然として重要だ。為替レートは経済だけでなく外交と政治の産物だ。ウォン高の不便な真実だ。政府がこの事実を知らないはずはないだろう。
(引用ここまで)

 「韓国における為替常識」三部作の完結編ですね。

 ・第一部 韓国の経常黒字は不況黒字なので為替介入しても正義
 ・第二部 為替介入しても文句を言われない大国になれ 〜 常識スイッチOFFを添えて

 で、第三部である今回の「対米外交を間違ったのでウォン高を強いられている」となるわけです。

 韓国のマスコミの論調はすべて「介入はして当然の権利だ。日本もヨーロッパもやっている(金融緩和のこと)のに、韓国に認められないのは不当だ」という話に基づいているのです。
 で、その原因は「韓国は大国でないから」だの「対米外交に失敗したから」だの書いているのですが。

 アメリカもIMFも「介入」そのものをやめろといっているわけではないのです。
 どの国にも通貨の大幅な変動を防止するためのスムージングオペは許されています。
 ただ、その場合は国際社会に対して共同介入を申し出たり、あるいは「あれは緊急事態だったので」という事後での報告が必要になるのです(で、そこでグチグチ言われたりもする)。
 韓国が批判の矢面に立っているのは、平気な顔をして覆面介入を行っているからなのですよね。

 一応、書いておきますが金融緩和は副作用として円安になりますが、許容範囲とされています。ついでなのでその理由も書いておきましょう。
 金融緩和は「これこれこういう規模で金融緩和を行います。このオペレーションの終了時期は現在のところ不明」というように事前に市場に対して宣言をするのです。
 で、金融緩和の結果として、通貨の全体量が増える=1単位あたりの価値が低くなる=通貨が安くなるわけですが。
 事前に「こういうオペレーションを行う」と宣言することで、市場に対して責任を果たしているのですね。
 だから、金融緩和を行った上での通貨安に関しては他国から文句が出ない、もしくは出しにくい。自分たちが同じ手法を使えなくなるので。
 ……まあ、一部の愚かな国にとっては常識が異なっているようですが。

 金融緩和に伴う通貨安に対して、韓国の財務相自らが「G20で全世界から文句を叩きつけてやる!」みたいに言っていたのですから、マスコミにかぎらず韓国では、この「韓国と同じように自国都合の為替介入はすべての国がやっている」というのが常識なのでしょうね。
 そりゃまあ、話がかみあわないというか。
 常識のスイッチをオフにでもしないと話が見えてこないわけですよ。