慰安婦「日本の国家的責任」めぐり最後の綱引き(中央日報)
[社説]慰安婦交渉で安倍首相の決断を期待する(東亞日報)

政府が旧日本軍慰安婦被害問題の解決に向けた韓日間協議に関し、相次いで「進展」に言及した。朴大統領が「相当な進展」と発言してから3日後、尹長官は「意味のある進展」と語った。尹長官は「適切な時期に協議がアップグレードされる必要がある」とも述べた。現在の局長級協議をさらに高位級に格上げする必要があるという意味だ。政府が慰安婦交渉に楽観論を展開したのは異例だ。

一方、日本は韓国と温度差がある。菅義偉官房長官は15日の定例会見で、「(朴大統領の発言)趣旨が明らかではないので言及を避けたい」と述べた。慰安婦問題が1965年の韓日請求権協定で解決済みという日本の従来の立場も再確認した。
(引用ここまで)
朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が日本軍慰安婦問題と関連して「相当の進展があった。今は最終段階にある」と米紙ワシントン・ポストとのインタビューで明らかにした。(中略)

趙太庸(チョ・テヨン)外交部第1次官が、「重要な段階に来ている」と話したことは、立場の相違が縮まっているという意味に取られる。(中略)

慰安婦交渉がある程度進展していることを朴大統領の外信とのインタビューを通じて知ることになったのは、残念な面もある。それでも朴大統領が根拠なく言ったのではないのだから、安倍晋三首相が決断を下すことを期待する。
(引用ここまで)

 パク・クネの「慰安婦問題は最終段階にある」とした発言からこっち、韓国国内では「慰安婦問題がついに決着するのか」みたいな空気が生まれてしまっています。
 「局長級階段ではなんら進展はないのだが、もしかしたらもっと高位の段階で交渉が進んでいるのかも」だの「大統領が根拠なしに言ったわけがない」とか。
 日韓国交正常化50周年となる、22日が差し迫っているというのもあるんでしょうかねぇ……。

 ……悪いんだけども、あの発言には根拠なんてないと思いますよ。
 昨日のエントリにも書いたのですが、どう考えても訪米に向けてのブラフというか。外交的駆け引きの問題ですよね。

 逆にここまでメディアで話が進んでしまって、韓国政府側も困惑しているっぽいですが。
 なんでもユン外交部長官(外相相当)の来日が決まったらしいので、このあたりも話が出るのでしょうね。
 そして日本側から「え、なに言ってんの?」みたいなリアクションをされて「やっぱり後頭部を殴られた!」と日本が悪い話になる、と。
 様式美ですね。 

「くりかえし」の家事を楽しむ小さな工夫<「くりかえし」>
田中 千恵
KADOKAWA / メディアファクトリー
2014-09-12