【寄稿】首脳会談実施こそが韓日関係正常化の近道(朝鮮日報)
 韓日国交正常化から50周年を迎えた今月22日、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と日本の安倍晋三首相は、韓日関係の改善に向けた確固たる意思を表明した。朴大統領は「(韓日両国が)新たな協力と共存、共栄の未来を目指して共に歩んでいく転換点にしよう」と提案し、安倍首相は「(朴大統領と共に)新たな半世紀を見据えて手を携え、新たな時代を切り開いていこう」と答えた。これにより、2年半にわたって深刻な行き詰まり状態にあった韓日関係は新たな段階に入ったと考えられる。もちろん、今年8月に第2次大戦終結から70年を迎えるにあたり、安倍首相が発表する予定の談話や、旧日本軍の慰安婦問題など、幾多の困難が立ちはだかっているが、韓日関係の立て直しに向け一歩を踏み出したことを否定することはできない。

 長きにわたった断絶に終止符を打ち、韓日両国の国防・財務・通商・観光分野の閣僚級会談が最近再開されている。さらには尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部(省に相当)長官の訪日、日本の外相との会談で、関係改善に向けた地ならしにも弾みがついた。これに先立ち朴大統領も、慰安婦問題をめぐる交渉が「最終段階にある」と言及した。このような歩みが果たして、両国の首脳会談実施や関係正常化に結びつくのかどうかが目下の関心事となっている。筆者は昨今の不正常な韓日関係を打開し、21世紀の韓日関係の未来ビジョンを構築するためには、韓日首脳会談の実施がぜひとも必要だと考える。
(引用ここまで)

 このコラムはただの一例でして。
 ざっと多くの韓国メディアがこんな風に「もう日韓関係は正常化した。首脳会談があるだろうし、慰安婦問題もまもなく解決する。安倍も8月の談話でなんらかの形で謝罪するだろうし、アメリカもそれを求めるだろう」といった話をしているのですよ。

 その根底に流れているのが、「韓国が譲ってやったのだから、日本がそれよりも大きく譲るべきだ」という考えかた。その原因が「道徳性の優劣」ですね。
 「道徳性が高い韓国」からわざわざ外相を派遣したのだと。であれば、 道徳性が呆れるほどに低い日本がそれよりも大きく譲るべきなのだ。譲らなければならない、と考えているのですよ。

 だからこそ、もう「日韓関係正常化」はなったも同然。
 その前提として「安倍による真の謝罪」があるべきだし、「安倍談話は韓国に配慮したものでなければならない」わけです。
 なにしろ、外交部ですら「首脳会談はOK。でも、慰安婦問題の解決はしろ」とか言い出している。

 まあ、そういった韓国側の思い込みに日本が応える理由はどこにもないのですが。
 このコラムでも「慰安婦問題は最終段階にあるらしい」とありますが、 実際にはなんの進展もないのですよね。

 実際に日韓関係を俯瞰してみても、ユン・ビョンセが日本に来ただけでなにも変わっていない。
 日韓国交正常化50周年のイベントにはそれぞれの首脳が出席しましたが。それでなにか変わるのかって話です。 
 韓国側の期待だけが無限に膨らんでしまっている状況。

 で、その期待は8月に向けてだんだんとしぼんでいきますよ。
 徐々に「あれ? 実際にはなにも変わってない?」ってことに気がつきはじめると思うんですけどね。
 朝鮮日報国際部部長のソンウ・ジョンあたりはその構造に気がついていそうなものですが。

今週中にはブックレビューを書きたい
日韓対立の真相
武藤正敏
悟空出版
2015-06-19