大宇造船海洋、2千億円巨額損失隠し発覚(朝鮮日報)
大宇造船に続きサムスン重工業も巨額損失(朝鮮日報)
 大宇造船海洋が海洋プラント分野で約2兆ウォン(約2160億円)の累積損失を出しながら、公表してこなかったことが明るみに出た。同社は2011年に1隻当たり6000億ウォン(約648億円)で受注した極地リグ(掘削装置)の建造過程で1兆ウォン(約1080億円)前後の損失を出していた。

 韓国政府関係者は14日、「大宇造船海洋が自主的に調査を進めているが、約2兆ウォンの損失が業績に反映されなかったと聞いている。最終的な損失規模は来月初めにも確定する」と説明した。海洋プラントは固定式または移動式の原油掘削・生産装置を指す。大株主である韓国産業銀行の関係者は「海洋プラント事業分野以外にもルーマニアの大宇マンガリア重工業など子会社の損失も予想より大きい。損失が3兆ウォンに迫る可能性もある」と述べた。

 大宇造船海洋と並び、造船業界のビッグスリーと呼ばれた現代重工業とサムスン重工業は昨年、これまでの累積損失を業績に反映した。現代重工業は3兆2495億ウォン(約3510億円)に上る過去最高の営業損失を計上。サムスン重工業も海洋プラント事業で発生した7500億ウォン(約810億円)の損失を反映し、営業利益が前年比80%減の1830億ウォン(約198億円)にとどまった。
(引用ここまで)
 韓国造船大手、大宇造船海洋が来月予定されている今年4−6月期(第2四半期)業績発表で2兆ウォン(約2160億円)台の損失を反映すると発表されたが=本紙7月17日付報道=、サムスン重工業も今年4−6月期に兆単位の損失を出したことが分かった。最近3年間に受注した原油生産・掘削設備の海洋プラント部門生産に問題があり、損失が雪だるま式に増えているためだ。

 造船業界関係者が17日に明らかにしたところによると、サムスン重工業は今月末の4−6月期業績発表時に海洋プラント部門で発生した損失を一括反映する方針を決めた。サムスン重工業関係者は「現在4−6月期の実績を集計中なので、損失が発生するかどうかや、具体的な損失額は確認できていない」としながらも、巨額損失発生について否定しなかった。

 業界では、サムスン重工業が4−6月期に1兆7000億ウォン(約1832億円)台の損失を反映するという見方が有力だ。具体的には、2012年に27億ドル(約3350億円)で受注したオーストラリア・イクシス海洋ガス処理設備(CPF)プロジェクトと、13年に30億ドル(約3722億円)で契約を獲得したナイジェリア・エジナFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)プロジェクトの生産に関する問題が深刻だとのことだ。(中略)

 韓国の大手造船会社は2010年以降に受注した海洋プラント・プロジェクトで次々と大きな損失を出している。大宇造船海洋やサムスン重工業のほか、現代重工業も陸上・海洋プラント部門で発生した損失を昨年の実績に反映した結果、年間3兆2500億ウォン(約3502億円)の営業赤字を出した。
(引用ここまで)

 リーマンショック後の日本の造船はバルク船をいかにして早く、コストを低く建造するかという方面に向かって、事業生存を狙っていました。付加価値の高いものもやらないではなかったですけどね。とにかく円高に対応するだけで体力のすべてを使っていたと言っても過言ではない状況でした。
 その一方で韓国の造船は「技術力が高い」のでこういった海洋プラント事業に進出して、ウォン高局面でも競争力を保つことができる……とされていたのです。一昨年くらいまでは。

 去年、現代重工業が3兆2495億ウォンという巨額の営業赤字を叩き出しました。第4四半期は持ち直して200億ウォンほどの小額の赤字だったのですが、今年の第1四半期はまた2000億ウォン近い営業赤字で、6四半期連続の営業赤字となりました。ちなみに第2四半期の成績は今月末あたりに発表予定。

 で、最大手のひとつであるサムスン重工業も、大宇造船も同様に巨額の赤字。
 こちらの記事では「10大造船の8割が赤字」となっていて、黒字を記録できていたのはサムスン重工業と大宇造船だけだったということなのですが……。
 実際には10大造船会社すべてが赤字を計上していたというわけですね。

 で、現代重工業、サムスン重工業、大宇造船と韓国の造船最大手3社が赤字に転落した理由に、すべて「海洋プラントの納期遅延による損失」が入っています。
 「これからは高い技術力を反映して海洋プラント建造に進出し、さらなる高付加価値を狙う」みたいな話をしていたのですよ。どの造船会社も。
 でも、海洋プラントのコア技術であるドリル製造はこれまでの大手がそのままやっていて、いつものように「部品を集めての組立」だけがそれぞれの役割だったのです。

 ところが、その「組立だけ」ですらうまく行かなかった。それもそのはずで高付加価値の船であれば、組立にだって高い技術力が求められるのです。韓国が技術移転してもらってライセンス製造した214型潜水艦がああだったのと同じことですね。
 で、高付加価値船が高い利潤を生むのはまともに製造ができたときだけ。その価格の高さが損害遅延金の高さにも結びついていて、3社揃っての巨額赤字転落になったというわけです。
 現代重工業だけは素直に赤字計上をしていたのだけども、他の2社は損失隠しをしてきたわけですね。
 それでなくても儲かっていないところに、これほどまでの損失があったら事業が危ぶまれると。STXの二の舞になることを恐れたのでしょう。

 損失隠しなんて遅かれ早かればれるもんなのになぁ……。
 韓国企業って本当に人造的な為替操作でしか食うことができなかったということが、国の単位でばれてきてしまっていますね。