インターン雇用企業の54%が最低賃金守らず(ハンギョレ)
 非首都圏のある有名ホテルは昨年7月、シーズンをむかえて地域の大学を通じてインターン100人を募集した。 このホテルに必要な労働力140人のうち正社員40人を除く全員だ。 ホテル側は“現場実習生”と呼んだが、教育は二の次だった。 インターンを正社員労働者と同じ交代制に編入させ、常時夜勤組で使ったり、必要な時は延長労働もさせていた。 事実上ホテル側が直接雇用した労働者同様に働かせていたのだ。 だが、ホテルは月給として1人当り30万ウォンしか払わなかった。 昨年の最低時給(5210ウォン=約560円)の月給換算額は108万8890ウォンだ。 最低賃金法違反だ。 インターンを使った2カ月間、1人当り158万ウォンを支払わなかっただけでなく、休日・延長勤務・週休手当も全て踏み倒した。 勤労契約書も作らなかった。 雇用労働部は最近、該当ホテルに最低賃金との差額と未払い手当を支給せよと命令した。

 雇用部は22日、インターンを多数雇用した事業場129カ所を対象に上半期に勤労監督を行った結果、54.2%に該当する70カ所で労働関連法違反を摘発したと明らかにした。 このうち最低賃金額以下を給与とし、住居や各種手当を支払っていなかった事業所が51カ所、書面での勤労契約書を作らなかったところが19カ所だ。 インターンであることを口実にして青年労働力を絞り取るいわゆる“情熱ペイ”に関連し、政府が本格的な勤労監督を行ったのは今回が初めてだ。

 法違反事業場が雇用したインターン1204人に対して、未払賃金は合計12億3700万ウォンに達する。 最低賃金違反額が10億9300万ウォン、週休・延長勤労手当をはじめとして使わなかった年次休暇の代わりに支払わなければならない手当を含めた金額が1億4400万ウォンだ。
(引用ここまで)

「この業界は繁忙期には労働者が必要だけど最低賃金も払えない」
「払えないめう」
「そこでインターン制度を活用する」
「インターン制度めう! 見習いから正社員登用制度ありめう」
「見習いをやらせてあげるのだから最低賃金はいらないよね」
「やっためう! すごいめう!」

 さて、ここでいうインターン制度というのは見習い制度で、簡単に雇用できるけども簡単に離職させることができるという便利な人たちです。
 ノ・ムヒョン時代に「解雇が難しくて就職率が低い? それじゃあ、簡単に解雇できる制度を作ればいいじゃない」という目論見で作られた制度ですね。
 その他にもノ・ムヒョンは「大卒出ないと就職が難しい? じゃあ大学を増やせばいいじゃない」というような荒技も使ってますね。なんという無能な働き者。

 さて、それはともかく。
 このインターン制度、「見習い制度」とはされていますが雇用の調整弁として使われていることがほとんどです。
 なのでやらされることは記事にあるようにただの単純作業、雑用のみ。
 制度本来の意図は「職場にまずは入ってもらって、そこで有用な人材なのかどうかを見極めてから正社員雇用する」というものだったのですが。

 まあ、韓国の就職事情がそんなものを許すわけもなく。
 ノ・ムヒョン政権のあとにはインターンだけで10万人を越すような状況になっていて、さらにそこから正社員になるようなことはほとんどない。
 さらに制度の裏付けもあって、あとくされなく首を切れるので最低賃金を支払わないところが続出している……ということですね。
 まあ、そりゃやるでしょ。

 そうでないと価格競争力が保てないのですから。
 なんらかの強制力が働くまでやりますよ。むしろ、摘発された店はこう思っているでしょうね。「インターン制度っていうのはそういうものだろう。なんで摘発されるのだ」って。

 こういう、半ば制度的に裏書きのあるものも加えたら先日の「全労働者の1/4が最低賃金をもらえていない」っていうのは実際のところなんでしょうね。
 特に地方とか凄まじいものがありそうだな。

 ……ああ、例の塩田奴隷はこの最低賃金以下の労働の延長線上、地方での労働という位置にあるのか。
 最低賃金労働者−インターン労働者−塩田奴隷……というような感じですかね。
 韓国では地方の塩田での塩作りが賃金が出せるような労働にならないから、ブローカーに依頼して……ってことか。
 書いていてラインが見事につながりましたね。

 サムスン電子でバリバリに働いて年収1000万円を優に超える給料をもらっている韓国人の姿も実際のものなのですが、このインターン制度や塩田奴隷も実際のもの……というか、よりポピュラーなのは最低賃金以下の労働者……か。

 ま、がんばってね。