韓国の経済成長率、2.8%の達成も厳しい状況(中央日報)
韓国青年層64万人、学業終えても就職経験なし(中央日報)
コリアアセット投資証券はこのほど発表した研究報告書で、「相当な水準の景気反騰がない限り韓国銀行が下方修正した2.8%の成長すら容易ではない」と予想した。

報告書は過去5年の四半期成長率の分析を根拠に提示した。これによると前四半期比で今年1〜3月期の成長率は0.8%で比較的善戦した。しかし中東呼吸器症候群(MERS)の直撃弾を受けた4〜6月期は成長率が0.3%にとどまった。このため韓国銀行の修正見通しである年間2.8%を達成するには7〜9月期と10〜12月期にそれぞれ1.2%ずつは成長しなければならない。

問題は2011年以降で前四半期比成長率がこれほど高かったことがないという点だ。2011年以降で四半期成長率が1%を超えたのは2014年1〜3月期の1.1%が唯一だ。特に下半期は上半期に比べ成長率が低かった。7〜9月期と10〜12月期の成長率は2011年がそれぞれ0.6%、2012年には0.4%と0.6%にとどまった。2013年にはそれぞれ0.9%を記録したが4〜6月期の1.0%より低かった。昨年もそれぞれ0.8%と0.3%で1〜3月期の1.1%を下回った。
(引用ここまで)
64万人。イさんのように学業を終えても就職を一度もしていない青年層(15−29歳)の数だ。統計庁は今年5月に実施した「青年層・高齢層経済活動人口付加調査」の結果を23日に公開した。最終学校を卒業または中退しても就職の経験が一度もないと答えた人は、卒業・中退青年層全体463万9000人の13.8%(63万9000人)にのぼった。前年同月(12.8%)より増えた。2004年に統計庁が調査を始めて以来、人数・比率ともに最高値だ。企画財政部のイ・ホスン政策調整局長は「韓国の青年失業率は全体失業率の3倍に近いが、その格差は経済協力開発機構(OECD)加盟国の中でも非常に大きい方」と説明した。
(引用ここまで)

 経済関連2本。
 まず1本目は経済成長率ネタ。大統領府や経済企画庁は「MERS騒動で内需がダメージを受けた」ということで、第2四半期の0.3%ショックを説明しようと躍起になっています。
 が、何度も何度も何度も何度も語っているように、韓国の陥っている経済的な苦境は構造的にハマっているものなので多少の数字の揺れこそあれども基本的な方向性は変わらないのです。

 去年の時点で野村証券の韓国法人である野村金融は「来年の韓国の成長率は2.5%と予測していました。
 そのときは「さすがにこれはないんじゃないの? 2%台後半はあるかもしれないけど」と思っていました。ですが、現実のほうが野村の予想にどんどんと追いついてきてしまいましたね。
 2.5%と予想するということは、四半期ごとの伸び率を0.6%+アルファであると考えていたということです。  第1四半期こそ不動産好況で0.8%という数字でしたが、これでも韓国銀行や韓国政府が出していた3%台後半という数字にはまるで届かないものでした。
 四半期ごとに0.9%前後の成長率がないと予想値には届かないのですよね。
 たとえMERSや干ばつがなくても0.6%に届いたかどうか。
 個人的にはかなり疑問です。

 んで、もうひとつの「青年層64万人が一度すらも就職したことがない」という話。
 これ、さらっと64万人と書かれていますが、パーセンテージにすると13.8%。
 7.24人にひとりは就職した経験がまったくないということです。

 20代半ばというのは社会人にとって貴重な時間でして。
 ミスをしても許される……とまではいかなくとも、あるていどは許容してもらえる。そこから経験値を積みあげて、まっとうな社会人になるための時間なのですよね。
 その貴重な時間をただ求職なり公務員試験への勉強で終わらせるという人が、かなりの数いるということなのです。
 この損失って数値化不可能ですわ。

 多くの人間が高等教育を受けているのに、就職できるのは50%台半ば
 その中でも正規職に就けるのは3人に一人
 こんなんやってれば、そりゃ潜在成長率だって低下しますよね。
 この10年で韓国に必要だったのは「底上げ」だったのですが、完全に逆の方向に向かっていましたからね……。

 一部の企業でしかまっとうな給料が出せないから、就職浪人が山ほど出る。
 就職浪人は経済成長に寄与できないから潜在成長率が低下する。
 さらに一局集中が進んでいって……っていう負のスパイラル。

 ここから持ち直すことができるとは思えないのですが。
 なにやら噂では偉大なる大統領様が構造改革をやってくださるらしいので、大丈夫なんですかね。