韓国造船大手3社、4−6月は最悪の赤字(朝鮮日報)
 世界の3大造船会社である現代重工業、大宇造船海洋、サムスン重工業は、第2四半期(4−6月)に海洋プラント部門で発生した損失が足かせとなり、軒並み大幅な赤字を記録した。

 特に大宇造船海洋は3兆ウォン以上、サムスン重工業は1兆5000億ウォン以上の累積損失を一度に反映したため、3社による第2四半期の営業赤字は過去最悪の4兆7500億ウォン(約5060億円)に上った。現代重工業とサムスン重工業は昨年にも既に約4兆ウォンの損失を計上しており、造船大手3社は過去1年で海洋プラント部門だけで8兆ウォン(約8530億円)以上の損失を出したことになる。

 造船大手3社が巨額の赤字を計上したのは、原油の掘削、生産に使われる海洋プラントの建造過程で経験不足による試行錯誤を重ね、損失が雪だるま式に膨らんだためだ。

 大宇造船海洋とサムスン重工業は、受注残高に占める海洋プラントの割合が60−70%に達しており、今後も追加的な損失が発生する可能性がある。

 大宇造船海洋の第2四半期決算は連結ベースで売上高が1兆6564億ウォン(約1765億円)、営業赤字が3兆318億ウォン(約3230億円)だった。サムスン重工業も同日、第2四半期の売上高を1兆4395億ウォン(約1530億円)、営業赤字を1兆5481億ウォン(約1650億円)と発表した。 (中略)

 造船業界と証券業界ではサムスン重工業の業績に否定的な見方が少なくない。大宇造船海洋は将来発生が予想される潜在的な損失可能性案件を第2四半期決算に反映させたが、サムスン重工業は建造が遅延している海洋プラントが多く、追加損失が出る可能性が高いとされる。 (中略)

 専門家は海洋プラント部門の収益性を高めるため、基本設計能力を高めるのが先決だと指摘する。ハナ大投証券のパク・ムヒョン研究員は「基本設計能力がなければ、コスト分析が不可能で、建造過程で損失が出ざるを得ない。すぐに設計人材を大量に養成するのは難しいため、海外の設計専門業者を合併・買収(M&A)するのも一手だ」と指摘した。
(引用ここまで・太字引用者)

 以前のエントリでも「海洋プラントの受注残がどれだけになるのか」という話をしていましたが、まだまだ受注残高の2/3が海洋プラントであるという数字が判明しました。
 全体の受注残高がどれほどなのかが分からないので、微妙なところですが。

 それでも大宇造船は海洋プラント1隻について1兆ウォンほどの損失を出しているわけで。
 そもそも損失を出している理由が技術力不足である以上、どうやったって損失を出すことには変わりはないのですよね。
 技術力不足が1日やそこらで解消されるわけもないので。
 韓国経済そのものと同様、構造的に詰んでるなってところですか。

 本当にちょっと前まで「韓国の造船業は世界でも突き抜けた技術力を持っているので、高利益率の海洋プラント事業でうっはうは。恐れられていた中国なんて技術力じゃ足元にも及ばない」みたいな報道だったのですが。
 実際には圧倒的なまでの技術力不足で窮地に追いこまれていたと。
 こういった「実は……」というパターン、これから増えてくるのでしょうね。