【寄稿】うそと不公平の蔓延を克服して先進国を目指せ
だが、韓国が先進国へ向かう道には大きな壁が立ちはだかる。北朝鮮問題、経済再生、福祉充実、政党刷新、公共・教育改革などの難題が山積しているなか、社会的な「信頼の不在」が致命的な障害物となっているのだ。

 OECDが9日に発表した報告書『一目で見る政府2015』は、韓国の素顔をあばき出した。司法制度に対する韓国人の信頼度は27%で、調査対象42カ国のうち39位と最下位レベルだった。司法への信頼度が韓国よりも低いのはコロンビア(26%)、チリ(19%)、ウクライナ(12%)の3カ国にすぎない。反政府組織と極右組織のテロが横行し、麻薬犯罪が絶えないコロンビアの国民の法に対する信頼度が、韓国と同水準だという事実に驚く。「総体的不信社会、韓国」の衝撃的な一面だ。

 司法制度が信頼されていない理由は明らかだ。法曹界の長年の悪習である前官礼遇(元高官などを退任後も厚遇すること)により、国民が「有銭無罪、無銭有罪」(金持ちは無罪、貧乏人は有罪)と疑っているためだ。法の公正性が揺らげば、公的制度に対する信頼は失墜する。OECDの報告書によると、韓国国民の10人に7人は政府を信頼していないという。

 光復70年に合わせてソウル大と朝鮮日報が実施した国民意識調査では、もっと救い難い結果が出た。大統領府(青瓦台)と検察、国税庁、政党に対する信頼度は悲惨なほど低い。これは、政府や法曹界をはじめとする公的機関が、強い権力に見合った責任と義務を果たしていないためだ。 (中略)

 大きな権力や財力を持つ人ほど公正であろうとし、義務を果たそうとする風土でのみ、信頼は芽生える。信頼と公正性という社会的資本に比例して統合と寛容の指数が上昇し、経済成長が速まるというのは、揺るぎない経験則だ。信頼こそが人々の暮らしを豊かにし、国の格を引き上げる決定的なパワーなのだ。信頼が根付いていなければ先進国にもなれない。
(引用ここまで)

 うーん。
 でもさ、韓国ってそうじゃないんですよね。
 ウソと不公平を蔓延させてきて、それによって統計上は先進国一歩手前までやってきている。
 つまり、韓国という国にとってはそういった「ウソと不公平」が効率的な社会だったのですよ。

 「財閥偏重が問題だ!」とか「質のよい雇用が10大(もしくは30大)財閥にしかない!」とか言われていますが。
 そうやってここまでやってきたのですよ。
 財閥の「質のよい雇用」を全国民に提供できず、それから漏れた人間はその1/4の収入に甘んじるしかない。
 富の偏在がアメリカのそれに近いものになっている状況で、どうにかこうにか。

 公正な社会を実現させたところで、それが果たして韓国の発展のためになるのか。
 なにしろ、ウソと不公平がなかったのは20世紀半ばまでの35年だけだったのですから。
 15世紀からこっち600年以上もウソと不公平にまみれたどぶ川で過ごしてきた民族が、いきなり清流に放たれて平気でいられるのかどうか。
 個人的には大いに疑問ですね。