【寄稿】誠意のない安倍談話に韓国はどう対応すべきか(朝鮮日報)
 ならば、光復(日本による植民地支配からの解放)70年を迎えた韓国は未来の70年を見据えてどういう行動を取るべきだろうか。第一に、日本の侵略の歴史を分からせるための新たなアプローチが必要だ。戦争を経験していない日本の世代が羞恥心を持つことなく日本の過ちを知ることのできるよう、知恵を絞るべきだ。先ごろ日本で行われた世論調査で「日本はもう謝罪する必要はない」という回答が70%に達するほど、日本人は過去に対する謝罪に嫌気が差していることを無視してはならない。

 第二に、日本国内の民主勢力との連帯を強化すべきだ。韓国は、隣国である日本を冷静に国益の観点から見つめ、日本の良い面を認める余裕を持つことが求められる。日本は1945年の敗戦後、米国が強制的に植えつけた民主主義を70年もの間、維持してきた国だ。日本が戦争をできるようにする安保法案を安倍首相が無理やり衆院を通過させると、内閣支持率が30%台に下落したが、そこには日本国民の民主主義の声が息づいていることを忘れてはならない。

 そして第三に、韓国が主体となり、北東アジアの平和と繁栄の実現を呼び掛けていくべきだ。中国は東シナ海と南シナ海における海上の交通路を掌握するため、海軍・空軍力の増強に天文学的な軍事費をつぎ込んでいる。日本もこれに対抗し、過去最高規模の防衛費を投じて最先端の軍艦であるイージス艦や潜水艦の建造に注力している。日本の「国の借金」が1000兆円を超えているにもかかわらず、軍事予算は毎年増え続けている。安倍首相の談話を歴史問題の観点からではなく、北東アジア全体の安保情勢の変化という観点で捉えてこそ、韓国が進むべき未来が見えてくる。韓国は、悪化する北東アジアの安保情勢と軍備競争の荒波を自らが解決していくという新たな意志を持たねばならない。
(引用ここまで)

 「誠意のない」安倍談話を出してきた日本に対して、韓国はどのような対応をすべきかというコラム。
 というわけでいくつかつっこみを。

 まず第1に関してはなにも言っていないのと同じです。「もう謝罪はしない」と言っている日本に対して「新しいアプローチが必要だ」としていますが。
 肝要なのはその「新しいアプローチ」がどのようなものであるかであって、それに関してはなんら言及していないのですよね。
 そんな話だったら小学生だってできますわ。

 第2に関してはいつもの勘違いですね。
 安倍政権と日本人の考えは別、ってヤツです。そりゃまったく同一ではありませんが、 大まかには支持しているのですよ。
 安倍談話を出した後に支持率が上昇したのがその証拠。

 で、第3はまたまた「韓国バランサー論」。
 日本と中国が覇権を争っている中で、韓国こそが北東アジアの平和を主導できる存在なんだ、と。
 根拠はないけども心証では間違いないってヤツですか。

 見事に上から目線でまとめられていて、いっそ清々しいですね。
 「韓国の位置というものはあくまでも道徳性において上にあり、日本はその下にある」という韓国人が無意識の中で持っている位置づけをきっちりと現していて面白い文章でしたね。
 そういう面では楽韓Web的には面白いのですが、文章としてはまったく中味がないという凄まじいものでした。

中空 (角川文庫)
鳥飼 否宇
KADOKAWA / 角川書店
2013-07-17