【コラム】第2ロッテワールド建設の背景(朝鮮日報)
 8月7日付で掲載された「韓国国民がロッテに譲歩して得た『見返り』」と題するコラムは、世間でそれなりの反響を呼んだ。しかし、李明博(イ・ミョンバク)元大統領サイドは静かだった。それはそれで納得できる。大統領府と政界も沈黙を守った。しかし、野党が普段と違って何も言い出さないのはミステリーだった。

 すでに事が始まっているためと考えることもできる。第2ロッテワールドの高さは117階まで来ている。予定通りなら、来年にも完成する。高さ555メートルの超高層ビルが空軍城南基地を阻んでしまうのは、もはやどうすることもできない。しかし、災難は「過去形」ではない。すぐ目の前で待ち構えているかもしれないのだ。

 第2ロッテワールドの建設に反対して解任された元空軍参謀総長のK氏が指摘した通りだ。「実際に飛行してみれば分かることだ。悪天候や機体の欠陥、操縦ミスなどで多少コントロールが狂っただけでも、国家的災害をもたらす。戦争と有事の際の作戦遂行という点で第2ロッテワールドは致命的な障害だ」 (中略)

 何よりも大統領になって2カ月にしかならない李明博大統領(当時)が、民官合同大統領府会議で「日にちを決めて、それまでに第2ロッテワールドの問題を解決せよ」と国防長官を叱り付けた背景が知りたい。 (中略)

 離着陸する過程でともすれば航路を離脱すれば、10−35秒で第2ロッテワールドと衝突する恐れがあるという。今後周囲の入居者たちは、横を通り過ぎる軍用機を窓から見るようになるかもしれない。こうした入居者は、城南基地の閉鎖と移転を要求する集団訴訟を起こすに違いない。しかし、城南基地は「エア・フォースワン」の大統領専用機があり、有事の際に国家元首をはじめとする政府の要人たちの移動に責任を負わなければならない。だから首都圏の外には移せない。ましてや財閥会社のビルのために国家安保施設を移転するというのはコメディーにほかならない。
(引用ここまで)

 以前に朝鮮日報が報じたイ・ミョンバクと第2ロッテワールド工事許可における疑惑がまたクローズアップされていますね。
 まあ、実際に危険だという話は当初からあったのです。
 あ、いや。漏水するとか天井にひびが入るとかそういう危険ではなく。

 ちょっとずれたら航空機が直撃するのではっていう話はずーっとされていたのですよ。
 申請から延々と許可されなかったのもそれが原因だったのですが、イ・ミョンバクが大統領になった途端に許可が下りたと。
 そのあたりの疑惑解明をすべきだろうというのが、コラムの主眼ですね。
 まあ、韓国では当然といえば当然というか。
 大統領に近しい人間であればなんでもできてしまうのですよ。
 極左といってもいいくらいで、クリーンなのではと思われていたノ・ムヒョンですらけっきょくは収賄疑惑が報じられて自殺しなければならないくらいに、韓国では賄賂が当然のこととして扱われています。

 賄賂文化は李氏朝鮮時代の反映なのですけども。
 ひとり両班が出たら、八親等までの親戚がそこにぶらさがってくる。
 周囲もその両班とのつながりを期待して、その親戚につながりを持とうとする。
 それがそのまま現代にも反映されているのです。
 前ほどおおっぴらにはやれていないようですけどね。

 権力者は権力さえあればなんでもできるって思っているし、国民もそれを是としてきたのです。
 それで事故が起きたら自分ではない誰かが悪いと糾弾すればいいのですから。
 セウォル号事故の時も、MERS騒ぎの時も同様でしたね。

 第2ロッテワールドで航空機が衝突するような事故が起きたとしたら、「なぜ危険だと分かっていたのに撤去しなかったのか」みたいなあさっての責任論が出てきたと思いますね。
 まあ、いまやこうしてイ・ミョンバクがやってしまったということが明らかにされてしまったので、責任の所在は定められているわけですが。

 さて、この「疑惑」ですがどんな風に決着がつくんでしょうかね。
 イ・ミョンバクは歴代の韓国大統領で唯一、退任後に大きな問題が生じていない人物なのですが。とりあえず、現在のところとしては。
 あ、金大中も退任後は大したことはなかったか。就任前にいろいろありすぎた人物ですけども。

 この件についてもまた回顧録とか書いて逆襲したりするんでしょうかね。