【取材日記】忍耐心を持って見にくい現代車労組(中央日報)
8兆ウォンの赤字でも…韓国造船3社労組が共同スト(中央日報)
【取材日記】ようやく企業改善作業を終えたところにストライキとは…=韓国(中央日報)
現代車労組の要求案を開いてみると、分別能力を疑うほどだ。賃金の7.8%引き上げと当期純利益の30%を成果給として求めて主張している。定年は65歳に延ばし、賃金ピーク制をしないよう要求している。「国内の生産量について労使間協議する」という内容まで含めた。

漢陽(ハンヤン)大学のソンウ・ミョンホ教授(未来自動車工学)は「最近の会社の状況を考慮すれば、賃金引き上げ要求は行き過ぎている。生産量についての労使合意は経営権の侵害」と指摘した。
(引用ここまで)

現代重工業、大宇造船海洋、現代三湖重工業の労組が9日、共同でストライキを強行した。3社は昨年から今年上半期まで8兆ウォン(約8000億円)の赤字を出した。大規模な赤字にもかかわらず賃金を上げてほしいというのが労組の要求だ。 (中略)

こうした中、造船労組連帯は現代自動車グループ系列会社労組連帯と共同闘争を計画している。両労組連帯は17日、蔚山太和江(テファガン)付近で共同集会を開く予定だ。ここで政府が推進する労働改革や賃金ピーク制への反対を主張する方針だ。 (中略)

現代車グループ労組連帯には現代車・起亜自動車・現代製鉄などグループ18社の労組が属している。両労組連帯の核心である現代重工業労組と現代車労組は1990年代初期まで国内の労働運動を率いた。両労組の共同闘争は系列分離前の1993年の共同スト以来22年ぶりとなる。その後、現代重工業の労組に合理路線執行部が登場し、全国民主労働組合総連盟(民主労総)金属労組から脱退し、別の道を歩んだ。

しかし昨年当選したチョン・ビョンモ現代重工業労組委員長が現代車労組に連帯を要請し、共同行動案が出てきた。造船業界で大規模な構造改革が進められる中、現代重工業の労組が先に協力を提案し、通常賃金の拡大、賃金ピーク制導入の阻止などの懸案がある現代車グループ労組連帯会議が受け入れたという。
(引用ここまで)

6日朝、光州(クァンジュ)広域市にあるクムホタイヤ工場の正門。高速バス9台が門の前をふさいだ。労組員の出入りを防ぐためだった。この日、使用者側は労組の長期ストライキに対抗し、「職場閉鎖」という強硬姿勢を見せた。労組員の施設占拠を防ぎ、退去を要求するため、ついにバリケード用のバスが登場したのだ。

会社の関係者は「労組のストが会社の存立を脅かす状況に達した」と訴えた。労組は先月17日からストを始めた。すでに21日目だ。使用者側によると、今までの生産損失は940億ウォン(約94億円)という。国内工場の年間売上高の6.6%にのぼる。タイヤの供給に支障が生じ、会社は「対外信用度」下落まで懸念する。
(引用ここまで)
 韓国経済が青息吐息になっているのは、一連の報道で理解できると思いますが。
 にも関わらず、 大企業がストライキを続々と決定。

 まずはいつものヒュンダイ自動車。
 そして3社で8000億円規模の赤字を叩きだした造船3社、その中でも現代重工業の労組はヒュンダイ自動車労組と連帯することも決まったそうですよ。
 で、財務改善作業から復帰したばかりのクムホタイヤ労組もストライキを決定、と。

 どの労働組合もほぼ同じことを言っているのですよね。
 すなわち、「定年延長にともなう賃金ピーク制度は認めない」ってことですね。
 あ、ヒュンダイ自動車労組はそれ以外に「利益が出たら30%は労働者のボーナスにしろ」「経営権の一部をよこせ」って言ってますけど。これは毎回毎回同じことを言ってるので(笑)。

 これまで韓国企業が賃金が高騰する40代半ば〜50代で多くの社員を「名誉退職」させることで、競争力を保ってきていたのですよ。
 で、名誉退職させられた社員は年金が出るまでの10〜20年もの間、やりたいとも思っていなかった自営業に転じて、大半は借金を残して撤退する。

 そんな悪循環を断ち切るための60歳への定年制度延長(罰則なし)だったのですが。
 まあ、悪名高い韓国の労働組合がこんな機会を逃すわけないですよね。
 総賃金高騰を防ぐための賃金ピーク制導入拒否でうっはうは。

 現状がそんなことをしている事態かどうか、ちょっと考えればいいと思うのですけどね。
 IMF管理下に置かれた記憶はもう遙か彼方ってところなんでしょうね。あれから18年。つまり、40代半ばで会社を去る社員はほとんどが当時のことを知らないわけです。
 経営者であればともかく。

 彼らの中では大企業はいつまでも存続するし、ちょっと赤字を出したくらいじゃ倒れないと思っているのでしょう。
 寄生できるぎりぎりまで寄生しようってことなのでしょうが。 
 成長が一段落した社会ではなんでもありえるんだよね、これが。