ポスコの身勝手さに韓国鉄鋼メーカー6社が反発(朝鮮日報)
 22日午後、韓国鉄鋼メーカー6社の役員が世宗市にある産業通商資源部(省に相当)の鉄鋼化学課を訪ねました。鉄鋼最大手のポスコがベトナム工場で生産した鉄筋・形鋼製品の韓国輸入を検討していることに反発し、「政府がやめさせてほしい」と訴えに来たのです。

 ポスコは2012年、ベトナムに年産100万トン規模の電気炉工場を着工し、今年7月に完成させました。ベトナム鉄鋼市場の開拓と東南アジア市場進出に向けた足掛かりを築くため、6億ドル(現在のレートで約721億円)を投資しました。

 ところが、ベトナムと東南アジア市場の需要が予想よりも小さく、安価な中国製品も流入していることから、販売は不振が続いています。そのため、ポスコは解決策の一つとして、ベトナム工場で生産した鉄筋・形鋼を来月から韓国に輸入することを検討しているのです。

 しかし、国内市場はさらに厳しい状況にあります。今年に入り建設景気が上向き、鉄鋼業界に一時的な特需が訪れましたが、先月から中国製品が大量に輸入され、業界全体が苦戦しています。こうしたさなかにポスコが海外生産品を国内に輸入する動きを見せたため、業界が反発を強めているのです。

 ポスコは韓国鉄鋼協会の会長企業として、中国鉄鋼製品の韓国輸入に反対してきました。そのポスコがベトナム製の鉄筋を輸入するなどもってのほかだというのが業界の意見です。現地に多額の投資をして海外市場を開拓するという当初の目標にも見合っていません。

 ある財界関係者は「自動車用鋼板、エネルギー用鋼材など先端・高付加価値製品に注力してきたポスコが、中堅メーカーが主に生産する付加価値の低い鉄筋・形鋼などの生産に乗り出した」と述べ、大企業が中小企業の商圏を手に入れようとしていると批判しました。

 ポスコがベトナム工場のために頭を悩ませているのは理解できますが、解決策を海外市場に見出すのではなく、狭い韓国市場に製品を再び持ち込むことは名分が立たず、実利もないように思えます。ポスコには鉄鋼業界のリーダーらしい振る舞いをしてほしいと思います。
(引用ここまで)

 これまでポスコは業界を代表して「安い中国製鉄鋼」の輸入に反対してきたのですね。
 でも、自分たちの海外工場の売り上げがいまひとつよくないので、そこで作った鉄鋼を韓国に輸入したしたいと。
 ベトナム工場で作ってる鉄鋼は高付加価値製品ではないので、韓国国内の中堅鉄鋼メーカーが一斉に反発しはじめた……というところですか。

 いま、すごい勢いで鉄が余ってます。中国の景気減速にともなって中国国内で消費できなかった鉄が流出しているのですね。
 そんな中、韓国の製鉄は高品質鋼材なら円安の日本に圧され、低価格な鋼材なら中国製品に圧されているわけです。
 先日は日本製の鉄鋼が韓国を侵略中、なんてエントリも書きました。

 あのウォーレン・バフェットが完全撤退したところを見ても、韓国の鉄鋼業に未来はないってところなのかな。
 いまでも韓国国内の鉄鋼供給はかなりポスコに依存しているので、ちょっと不思議に思ったのですが。
 これから韓国国内の工場が減っていくのかもしれない、という見立てなのかもしれませんね。