[寄稿]F−35A導入で創設以来最大の危機に直面する韓国空軍(上) (ハンギョレ)
[寄稿]F−35A導入で創設以来最大の危機に直面する韓国空軍(中) (ハンギョレ)
[寄稿]F−35A導入で創設以来最大の危機に直面する韓国空軍(下) (ハンギョレ)

 上中下編で引用するにはちょっと長すぎるので、リンク先で読んでください。
 入札でボーイングのF-15SEでほぼ決まっていた韓国空軍の次期主力戦闘機を、空軍の長老たちが覆してしまったこと。
 それと同時にKF-X事業で必要とされていた核心技術の移転があやふやになった背景が書かれています。
 ハンギョレはこういったドキュメンタリーのいい記事をたまに上げてくるのであなどれないのですよね。

 実際に断片的に伝わってきているニュースを総合すると、こういうことなのだろうなぁという感触はありましたが。
 やはり、空軍首脳としてはどうしてもF-35Aが欲しかったのですね。戦力として。
 2020年代以降、F-15SEでは周辺国から見劣りがするということで、たとえ他のどんな部分を犠牲にしてでも。

 で、その最大の犠牲になった部分がKF-X事業の核心技術移
 アメリカの「まだグランドデザインすらできていない飛行機にどんな技術を移転するつもりなんだ」というのは正直なコメントでしょう。
 で、アメリカとしては「技術移転はしない。移転ではなく部品をアメリカから買え。その部品をで構成される周辺機器も。っていうか、独自戦闘機なんて開発せずにアメリカの戦闘機を買え」っていうのも当然。
 現在、アメリカ製品の顧客となっているのにそれをわざわざ手放して、ライバルを作るわけもないのですよ。

 実際に大韓航空と組む予定だったボーイングがKF-Xの事業計画に出そうとしていたのはF/A-18E/Fだったという話ですし。
 既存の戦闘機は採用せず、独自開発にこだわるということでボーイングとの共同事業そのものが流れて、エアバスと組むことになったそうですが。

 これであとはリベートが韓国空軍首脳に流れていたら、韓国のいつものパターンとして完結するのですけどね。

 最大の問題は2020年代半ばの韓国空軍にはF-15K、KF-16、FAー50しかなくなってしまうことです。
 韓国空軍には老朽化の激しいF-4、F-5が250機以上あるのですが、装備更新がまったくできない可能性が出てきたのですよ。
 FAー50は現実的には戦力にならず、KF-16は130機がアップグレード問題を絶賛棚上げ中 。60機のF-15Kだけがまともな戦力ということにもなりかねませんね。
 現実的にはどこかで退役したF-16のレンタルあたりでやりすごすってところですかね。