【社説】韓国抜けたTPPスタート、親中路線の高い代価払う恐れも(中央日報)
【社説】韓国にとってTPP抜きの経済・安保戦略とは何なのか(朝鮮日報)
TPP合意で韓国の尻に火 不参加なら日本に比べ劣勢か(聯合ニュース)
韓国は後になってTPPに参入しようとしたが、米国の返事は交渉が終わってから見ようということだった。産業研究院によれば韓国とTPP参加国の交易比重は全体の32%で、中国(26.1%)よりも高い。中国とのFTAに注力して、より大きな市場を逃したことになる。ところでその韓中FTAはいまだ国会批准の同意さえ受けられずにいる。それも相当数の工業製品が除外された非常に低い段階のFTAだ。こういうことでは韓米FTAの先行獲得効果までが日本に侵食されるようになったという指摘まで出てくる。

韓国が遅れてTPPに加入するには困難で複雑な過程が残っており時期も不透明だ。米国の官民の間では韓国がTPPに参加するためには高い代価を支払わなければならないという話が出回っている。通商外交のこうした混線は朴槿恵(パク・クネ)大統領の親中路線のためなのか、でなければ政権の序盤に断行された通商外交体制改編が誤った結果なのか。
(引用ここまで)
 米国のオバマ大統領は5日、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉が大筋合意に達した直後に発表した声明で「中国のような国に世界経済のルールを書かせることはできない」と述べた。単なる経済共同体を超え、TPPを米国の「アジア回帰」戦略の中核と位置付けるオバマ政権の認識が率直に表れている。オバマ大統領はこれまで、この地域の経済を自国主導の共同体の中にとどめておき、日増しに影響力を拡大する中国をけん制するという論理で、米国内のTPP反対派を説得してきた。

 その米国は、今回も重要なパートナーとして日本を選んだ。安倍晋三首相は6日、大筋合意を受けて記者会見し、TPPの意義について「アジア・太平洋地域に自由、民主主義、基本的人権といった基本的価値を共有する国々と開かれた経済システムをつくり、経済面で法の支配を強化する」と説明した。また「将来的に中国も(TPPに)参加すれば、日本の安全保障、アジア地域の安定にも寄与し、戦略的に大きな意義がある」とも述べた。遠回しにTPPの安保的な側面を強調したのだ。 (中略)

 TPPの大筋合意により、韓国は自由貿易協定を通じた経済領土競争で日本に一気に逆転される危機を迎えた。安保戦略は一層あいまいで、不確実なものとなった。これを重く受け止めねばならない。
(引用ここまで)

 韓国国内メディアにようやく「TPPは経済と安保、両輪の意味があったんだ」というコメントが出てきて苦笑。
 そりゃそうでしょ。もともとはシンガポール、チリ、ブルネイ、ニュージーランドといった小国同士のFTA同盟だったものを、アメリカが乗りこんできてさらにそこに日本を半ば無理矢理に同乗させた。
 そこには環太平洋で中国を押さえ込もう」という意図があるに決まっているのですよね。
 どう考えたってアジアリバランスの一環です。

 そこに乗るのか、乗らないのかの決意表明に他ならないのですよ。
 いわゆる「ブルーチームに居続けるのか、レッドチームに移るのか」っていう。 

 で、韓国はアメリカの逆側に賭けることに決めて、抗日戦勝パレードに国家元首と、次期大統領候補と目されている国連事務総長が雁首を並べて出席したのですよ。
 そんな状況でレッドチームの一員が「うちも参加させてください」って言ってきたところで、アメリカも「いや、いま忙しいからあとでね」って答えるに決まっています。

 まあ、これからも紆余曲折はあるのでしょうが、「こちら側」の国々同士が大筋合意できたってところ自体にもうすでに意味があるのですよね。