【社説】韓米同盟、どうして「信頼の再構築」という話が出るのか(中央日報)
 朴槿恵(パク・クネ)大統領がバラク・オバマ米国大統領との会談のために明日出国する。4回目の朴槿恵・オバマ会談だ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)側はペンタゴン訪問の日程を前面に出しながら今回の訪米に対する期待感を高めている。だが懸念が大きいのも事実だ。韓国ではもちろん米国の官民の間で繰り返し提起されている「中国傾斜論」を払しょくするのか心配だ。しかも昨日、青瓦台は議題と日程をブリーフィングしながらも首脳間の共同声明が出てくるのかさえも確認できなかった状態だ。先週には共同声明なしで共同説明書が出てくると言わなかったか。これが現状でもある。

 この時点でペンタゴンを訪問するのも意味はあるだろう。だがペンタゴン訪問日程を緊急に編成しなければならないほど同盟関係がよそよそしくなってしまったとすれば深刻な問題だ。「信頼の再構築に出る」という報道もそのような状況を傍証している。(中略)

 北の武力挑発に対する断固たる報復を含めて韓米関係全般に対する信頼体系を再確認しなければならない。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権期を連想させる韓米関係ではいけない。
(引用ここまで)

 まあ、記事中でも指摘はありますが「信頼の再構築」って言葉が自然と出てくるのは現状で信頼関係がないからですよね。
 嫌韓なり反米なり個々の立場はいろいろとあるでしょうけども、現状の米韓関係がかつてのようなものではなくなっていることに関しては認識の一致を求めることができるでしょう。
 少なくとも日本人であれば。

 韓国人は「韓国は米中にモテモテで困っちゃう」っていう認識の人間が外相やっているくらいなので、いろいろな意見があるのでしょう(湾曲した物言い)。

 この社説の最後の「ノ・ムヒョン政権期を連想させる韓米関係ではいけない」という一説が、韓国の保守派が置かれた立場を象徴しています。
 あの時代は本当にすごかったですから。
 何度も何度もクロフォードの牧場に行かせろ、国賓待遇にしろって叫ぶように言っていたのに、計3回の訪米すべてが実務訪問扱い。
 ブッシュが空港にすら来やしないっていうね。
 で、来たら来たで「ニホンガー」を連発するだけ。
 最終的には当時の国防長官は回顧録で「あいつ、ちょっと頭おかしかったわ」って書かれてしまったという時代だったのです。

 そんな時代に比肩するくらいに米韓関係は危機だってことですよ。
 まあ、パク・クネにその認識ができているのかどうか不明ですが。
 なんと言うべきか、パク・クネとその一味は「外交巧者を自認している」気がするのですよね。
 「中国に行ったけどもアメリカは許してくれる、なぜなら朝鮮戦争でともに戦った血盟だし、韓国のプレゼンスはかつてに比べて大きく上がったからだ」くらいのことを考えていても不思議はありません。
 かつてに比べてプレゼンスが上がったからこそ、勝手な振る舞いは困るのだけども。

 中国も以前よりも韓国の価値というものが多少なりとも上がったからこそ、習近平、プーチン、パク・クネという新・悪の枢軸スリーショットに加えたのですよね。
 「こいつは自由主義陣営にいたけども、もうこっち側になったぞ」ということを誇示するために。

 パク・クネにそういうことが分かった上で、振る舞っているようには思えないのですよね。
 まあ、どちらにせよこの訪米が韓国の外交において今年最後の大きなイベントになることは間違いありません。
 ペンタゴンも訪問するということでKF-X関連の技術移転にもなんらかの結論が出るかもしれません(もう出てるって話は置いといて)。
 いろいろ楽しみにしておきましょう。