朴大統領は中国パレード観閲をどう説明するのか(日経ビジネスオンライン)
――6月から4カ月の間にいろいろなことが起こりました。朴大統領は9月に中国を訪問し、抗日戦勝70年記念軍事パレードを観閲するなど、従来からの「中国傾斜」外交をさらに印象付けました。

高濱:オバマ政権は、軍事パレードを観閲しないよう朴大統領に水面下で働きかけました。抗日闘争で中国とともに戦った北朝鮮の金日成主席(当時)の孫、金正恩第一書記すら出席しないのに、なぜ米国の同盟国の大統領が中ロの首脳と一緒に中国軍の軍事パレードを天安門の楼閣から観閲しなければならないのか。

 米国が朴大統領に対して苛立ちを見せるのは当然です。特にロシアと米国とは、ウクライナ、シリアへの対応で真っ向から対立しています。

 抗日戦勝を祝うためとはいえ、中ロの首脳とにこやかに談笑しながら中国人民解放軍のパレードを観閲する朴大統領の姿を見た米国民がどう思ったか。米国防総省OBの一人は私に「朴槿恵という政治家の神経を疑うね」と吐き捨てるように言っていました。 (中略)

――訪米計画を発表する報道官のステートメントを読んで何か感じたことはありますか。

高濱:安倍首相の4月訪米を発表した報道官のステートメントがここにあります。この中で報道官は「日米両首脳は戦後70年間日米が培ってきた強固なグローバル・パートナーシップをお祝いするとともに、永続的な2国間関係を実現させた共通の価値観と理念を改めて確認し合う」と最大限の表現で日米同盟の重要性を強調しています。

 一方、朴大統領の訪米を発表するステートメントには「共通の価値観と理念」という表現はどこにも出てきていません。ちょっと深読みしすぎかもしれませんが、対中接近を強める朴大統領に対してホワイトハウスは、ありきたりというか、なんとなくよそよそしいステートメントを出しているなといった印象を受けます。
(引用ここまで)

 もう一本、日経ビジネスオンラインの記事。
 パク・クネ訪米に対して、アメリカはどのような対応をしているかというお話。

 完全に中国傾倒を国是としてしまっている韓国に対して、アメリカはもはや見切る気でいるのではないかという予想ですね。
 もちろん、軍事同盟を結んでいる国の国家元首がやってくるのですからそれなりの対応はするはずです。外交プロトコルからいっても、そんなにぞんざいな扱いはしないのではないかと。
 でも、細かいところでは「アメリカはもうこの国との関係を希薄にしていきますよ」という空気を漂わせるのではないかというところですね。

 後段の引用部分がそれにあたりますが。
 今年の3月に外交青書から韓国に対して「基本的価値を共有する」という文言が消えました
 そして、安倍談話でも同様に「価値観を共有する国とは手を携える」という宣言がありましたね。
 アメリカも同調するかのように安倍総理訪米のステートメントで「二国間関係は共通の価値観と理念に基づいている」と書いている。

 でも、パク・クネ訪米にはそういった言葉は見当たらない。
 ちょっと面白いですね。

 日本の外交青書で韓国の項目から「基本的価値を共有する」という言葉を消したことを、アメリカが知らないわけがないのです。韓国側でもそれなりに騒ぎになりましたし。
 安倍総理訪米の時にはその言葉を入れ、パク・クネ訪米ではその言葉を入れない。
 韓国関連では「共通の価値観」はキーワードになっているのかもしれませんね。
 深読みといえば深読みですが。