大韓サッカー協会名誉会長、FIFA会長出馬が事実上不可能に(中央日報)
FIFA会長選:6年間資格停止の鄭夢準氏、事実上出馬不可(朝鮮日報)
大韓サッカー協会の鄭夢準(チョン・モンジュン)名誉会長の国際サッカー連盟(FIFA)次期会長選挙出馬が事実上、不可能になった。

FIFAは21日(日本時間)、「スイス裁判所が、FIFA倫理委員会の6年資格停止懲戒を一時的に中断してほしいという鄭氏の要請を受け入れなかった」と発表した。

鄭氏は今月8日、FIFA倫理委員会から調査非協力、倫理的態度などを理由に6年の資格停止処分を受けた。来年2月26日に実施されるFIFA次期会長選挙に出馬する予定だった鄭氏は、これにより立候補が非常に困難になった。

これに対して鄭氏はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に控訴を計画すると同時にスイス裁判所にFIFA倫理委員会が下した懲戒の中断を求めた。スイス裁判所はFIFA倫理委員会が下した懲戒に、手続き上の問題はなかったと判断し、個人の権利を侵害していないとして鄭氏の要請を棄却した。

スイス裁判所のこの判決により、鄭氏はサッカー関連の活動が禁止されたため、26日に締め切られるFIFA次期会長選挙への立候補が不可能となった。
(引用ここまで)

 チョン・モンジュンに対してFIFAからの6年間の活動資格停止処分という懲罰が出まして、即日スイスの裁判所に「FIFAの処分は権利侵害だ」と仮処分申請をしたものの却下されたと。
 これによってチョン・モンジュンのFIFA会長選挙への出馬が不可能になりました。
 FIFAによる強い意志が見て取れます。
 すなわち、ブラッター会長時代を思い起こさせるような連中はお断りだということですね。

 チョン・モンジュンが副会長時代からブラッターに反旗を翻して、FIFAの健全化を叫んでいたというのならともかく。
 延々と「FIFAのもっとも腐っていた時代」に副会長をしていたわけですから。
 プラティニも同様なのですが、旧世代のFIFAを粛正しようという決意が見て取れます。

 さて、ちょっと話がずれまして。
 個人資産というものは韓国ではいまひとつ不透明なのですが、少なくとも2010年時点ではチョン・モンジュンの個人資産は3000億円規模であるとされていました。
 韓国の財閥ドットコムというサイトがあって、そこが集計したものなのであくまでも推定なのですが。

 これをもって韓国では「チョン・モンジュンだけはクリーンである」という主張がなされていたのですよ。
 すなわち、これだけの個人資産を持っているチョン・モンジュンは賄賂を受け取る必要がない。
 つまり、FIFAの腐敗とは無縁の存在だったのだ、ということです。

 でも、賄賂は贈る側がいて、受け取る側がいるからこそ成り立つわけですよ。
 FIFAでの名誉を追い求めていたチョン・モンジュンが受け取る側にいなくても、贈る側にいた可能性に目をつぶっているのですよね。
 賄賂を送るのに何段階も人を経るよりも、直接渡せるほうが効率的ですから。

 チョン・モンジュンはFIFA会長選に出馬して会長となってしまえば、疑惑のデパートと化した自分を守ることができると考えたのでしょう。
 でも、今回のスイス裁判所の決定で最後の砦も崩壊してしまった。
 あとはどのようにチョン・モンジュンが裁かれるのか。これからの焦点はそこになるでしょうね。
 2002年のノックアウトステージでの悪行が明かされるようなことになればいいのですが。

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