蟻地獄の中でもがく韓国 〜 「南シナ海」を踏み絵として突きつけたオバマ(日経ビジネスオンライン)
――10月16日にワシントンで米韓首脳会談が開かれました。どう見ますか?

鈴置:首脳会談で朴槿恵(パク・クンヘ)大統領はオバマ(Barack Obama)大統領から贈り物を貰いました。でも、その箱には踏み絵が入っていました。朴槿恵大統領は怒って、踏み絵を投げ返すかもしれません。米韓関係は改善するどころか、一気に悪化する可能性が出てきました。

――韓国各紙は「米国から『韓国は中国に傾斜していない』とのお墨付きを貰った」と特筆大書し、朴槿恵大統領の訪米の大きな成果と称賛しました。

鈴置:そんなお墨付きを貰うことが首脳会談の目的になってしまったのも奇妙な話なのですが、それは横に置きます。韓国政府は米国から「中国に傾斜していない」とのお言葉を欲しがっていた。それを証明するための写真もです。(中略)

 「対中傾斜していないと認証する」と表書きした引き出物をオバマ大統領から貰えたのです。でも、朴槿恵大統領がいそいそと箱を開けると中には「南シナ海」と書いた踏み絵が入っていた……。

 「韓国が中国側の国でないというのなら、中国による南シナ海の軍事基地化に反対しろ。しないと敵方と見なす」との警告です。(中略)

――それに怒った米国が踏み絵を突きつけた、というわけですね。

鈴置:その通りです。韓国は米国側に戻る機会――たぶん最後の機会を逸したと思います。南シナ海という踏み絵もあり、後は中国ブロックにずるずると引き込まれていく可能性が高い。
(引用ここまで)
 というわけでいつもの鈴置氏コラム。
 今回のパク・クネ訪米から、韓国メディアが遅ればせながら気がついた米韓関係崩壊寸前に至る経緯を語っています。

 基本は楽韓Webで語られていることなのでさほど目新しさはないのですが。
 やはり、ここでも共同記者会見でのオバマの「中国が悪いときには悪いと言えるようになれ」という糾弾は、韓国への最後通牒というか、最後の踏み絵であったという考えです。
 まあ、そうですね。

 記事中にもあるように、共同記者会見でああいった第三国の話を出すのも異例なら、その第三国に注文をつけろと同盟国に対して命じるようにして言うのは異例中の異例。
 少なくともこの20年くらい日米やら日ロやら見てきましたが、ちょっと覚えがありません。

 それだけでなく、アメリカ側に相当に厳しく釘を刺されていたのではないかという気がするのですよね。
 なにしろ、あのパク・クネが訪米中に一度も「ニホンガー」を叫ばなかったのですよ。

 どこに行こうがなにをしようが、とにかく1回はニホンガーを叫ばなければ気が済まなかった人間が、今回にかぎって言及しなかった。
 赴く先が国連であろうがASEAN+3であろうがG20であろうが、常にニホンガーを叫んできたのにも関わらずです。
 であれば。今回は「しなかった」のではなくて、「できなかった」と考えるべきでしょう。  アメリカ側から事前に言われていたのではないかと思われるのです。

 「ニホンガーと叫ぶな」と。

 で、共同記者会見での南シナ海での暴挙に声を挙げろという話もあわさって、パク・クネはなにも言えなかったのではないかと思われるのですよ。
 そのうっぷんを晴らすように、帰国して最初に出席したイベントでさっそく叫んでいたのには笑いましたが。
 禁断症状でも出てたのでしょうかね。

 共同記者会見がアメリカからの最後通牒であったとすれば、早ければ年内、遅くても来年中になんらかの動きがあるんじゃないかなと踏んでいます。