米中の南シナ海対立に困惑する韓国、顔色うかがい過ぎれば干渉自ら招く(中央日報)
南シナ海:韓国政府は従来の立場維持、米の「踏み絵」に否定的(朝鮮日報)
[社説]やむを得ず南シナ海の立場を明らかにした韓国外交(東亞日報)
[寄稿]中米対立と韓国の選択(ハンギョレ)
 全体構図を変える力がない以上、関係国の航行自由を保障するメカニズムを作ろうと提案するなど代案提示に積極的に取り組む必要があるということだ。キム・フンギュ亜洲(アジュ)大学教授兼中国政策研究所長も「私たちが米国や中国の立場に生半可に肩入れするのは典型的な弱小国外交」として「強大国に便乗する外交をやめて、代わりに強大国の利害関係を調整していく中堅国外交をしなければならない」と注文した。
(中央日報より引用ここまで)
 韓国大統領府(青瓦台)関係者は25日、米中が対立している南シナ海問題に関連し、「国際規範による紛争解決というわが国の立場を堅持していく。追加的に新たな立場を打ち出す状況ではないと考えている」と語った。

 同関係者は朴槿恵(パク・クンヘ)大統領による訪米の成果を記者団に説明した席上、記者団から「韓米首脳会談以降、韓国政府が南シナ海問題で踏み込んだ立場を示す必要があるとの指摘がある」と質問されたのに対し、それに否定的な見解を述べた格好だ。

 同関係者は「この問題は我々が国益の次元で確固たる立場を持ち、表明を続けているため、踏み込んだ立場を示すべきだというのは適切ではない。わが国は自ら明確に立場を表明してきており、米国側も評価している」と語った。
(朝鮮日報より引用ここまで)
米国と中国の利害関係が衝突する事案に直面する度に韓国が「戦略的曖昧性」を前面に出して顔色だけをうかがうことも、国民を不安にさせる。南シナ海問題は、中国が人工島を作って軍事基地化することで紛争を触発させた現象変更に該当し、航行の自由を阻害しかねないという点で国際法的に論議の余地が大きい。韓国の国益や安全保障の利害は別として、このような事案なら、国際秩序の維持という面で韓国が中国にもう少し強く憂慮の声を伝える必要がある。国際ルールの遵守は特定国家ではなくすべての国家が従わなければならない義務だ。
(東亞日報より引用ここまで)
 振り返ってみると、これまでの歴史で韓国の選択は、自らの運命を決められない、強要された選択が多かった。今は違う。時代が変わった。韓国の国際的な地位も変わった。誰が何と言おうと、今日の韓国は史上最も良い「天時」と「地利」の中で、自ら自分の運命を選択できるようになっている。歴史的な慣性に従い、自分の運命を他人に任せる選択を自らに強要してはならないだろう。
(ハンギョレより引用ここまで)

 面白いですね。
 なにが面白いって日本にいながら、日本語で韓国のオピニオンがこうして読めるってところが面白いですわ。

 さて、南シナ海事態について韓国メディアがそれぞれ意見を述べています。
 中央日報と朝鮮日報はそれぞれ「等距離外交をやるならもっとうまくやれ」という意見。東亞日報は「中国にもの申せ」という話で、ハンギョレは「自立的な外交をしろ」としつつ、「自立的に中国につくと言え」という見方が見え隠れというところですかね。

 東亞日報だけは実際にアメリカのイージス艦がスプラトリー諸島を通過したあと。
 他の記事はアメリカが「こういう作戦をする」とアナウンスして、かつパク・クネ大統領に対してオバマ大統領が「韓国も中国にもの申せ」って話を共同記者会見でしたあとのものです。

 うーん、おおまかに「もっとパク・クネはうまくやれ」って言われているというのが実際ですかね。
 中央日報の「強大国の利害関係を調整していく中堅国外交をしなければならない」というのはその極み。
 いまだにノ・ムヒョンの提唱したバランサー外交の幻を追っているのがよく分かります。

 中国に行けという意見もあるし、アメリカとの同盟こそが韓国の生きる道だという意見もあります。
 でも、ざっくり見て「パク・クネが韓国の格を高めてもっとうまくやれ」というのが国民に共通した意見なのではないかなと思われます。

 韓国にそんな格がないから、現在の事態に追い込まれているのですけどね。
 実際に「鶏の肋骨」が韓国の地位なのですよ。韓国のことわざで「捨てるには惜しいが、役に立てるには難しい」というような存在のことなのですが。
 そんな国だからこそ、オバマ大統領も共同記者会見の場で掟破りともいえるようなコメントができたわけです。
 中国の抗日戦勝パレードに出てそれなりに重用されたという韓国の活用方法を考えて、公の場で圧力を加えたのでしょう。
 捨てるつもりなら捨てられるけど、活用はしてみようというような地位にあるわけですね。