中国vs米国・日本・ベトナム・フィリピン・台湾(中央日報)
 米国と中国の「スーパーパワー」が南シナ海でぶつかり、周辺国はそれぞれ利害得失計算に入った。

 中国と領有権をめぐり紛争中の日本・台湾・ベトナム・フィリピン・マレーシア・ブルネイは米国の軍事行動を支持する立場だ。

 南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島、フィリピン名・Bajo de Masin)をめぐり中国と領有権紛争中のフィリピンは米国の対応を歓迎した。ベトナムも中国の人工島建設は自国の主権を侵害する行為だという点を明確にしてきた。2011年には中国艦艇がベトナム漁船を攻撃する事件もあった。中国との10年戦争(1979−89)の旧怨が残るベトナムが今回の事態で米国側に寄るしかない理由だ。

 東シナ海の尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐり中国と葛藤が生じている日本も同じだ。菅義偉官房長官は27日、米国の措置に関し、「開かれた、自由で平和な海を守るため、国際社会が連携していくことが重要だという立場」と述べた。

 新安保法制に基づき日本が米国の軍事行動を後方支援するかどうかにも関心が集まる。自衛隊は日本の平和と安全に大きな影響を与える「重要影響事態」と認定されれば武力を使用できる。中谷元防衛相は「自衛隊が南シナ海の米軍の作戦に協力する計画はない」と述べたが、いつでも軍事介入は可能だ。

 直接的な当事者ではないが、域内の紛争が経済・安保に大きな影響を及ぼす国々は伝統的な親疎関係に基づき微妙な立場を見せている。ペイン豪国防相は27日、「各国は国際水域を自由に航行する権利がある」としながらも「豪州の対外輸出の60%が南シナ海を通るだけに、この地域の平和・安定維持が重要だ」という点を強調した。26日にホワイトハウスでオバマ米大統領と会ったインドネシアのジョコ・ウィドド大統領も「航行の自由を支持するが、当事国は対話で問題を解決するべきだ」と述べた。
(引用ここまで)

 ……いや、なにを第三者のような顔をして論じてるんだか。
 南シナ海の周辺国はほぼすべてアメリカの作戦行動に賛意を表明している。
 そして、作戦の主体は韓国の同盟国であるアメリカですよ。

 もうひとつの同盟国である日本は南シナ海でアメリカと合同訓練中。
 自衛隊は「以前から計画されていたもので、自由航行作戦と連動したものではない」と宣言しています。いや、そりゃそう宣言しますよね。
 周辺国がどうやって受け止めるかは別として。

 でも、韓国はなんのリアクションもなし。演習なんてするよしもない。
 大統領府は木で鼻をくくったかのような「国際法に遵守してほしい」って言葉を絞り出すのがやっと。
 アメリカと中国、ふたつの大国の間を華麗に舞う、「ザ・バランサー」だったつもりが両方から「おまえの旗は何色だ!」って言われている状況。
 まあ、赤いのですけどね。

 アメリカは韓国を遠ざけるにしても、最後まで見放さないとは思うのですが。
 昨日の鈴置氏の記事で木村幹教授が「東南アジア各国が『同盟国である韓国を見放したのだから、そうでない我々はなおのこと見放される』と思う可能性がある」という主旨の話をしていました。
 今回の航行の自由作戦はまさに東南アジア諸国へのメッセージそのものなのですよね。

 見放さないけども冷遇して「我々を裏切ればこうなるのだ」くらいのことをやるかもしれません。
 パク・クネ訪米の際の共同記者会見はそういう視点から見れば、納得できるのではないかなと思います。
 その視点からも韓国のTPP参加は難しいと思うのですが。さて。