最低ラインで希望つなぐ=関係正常化は不透明−韓国(時事通信)
日韓両首脳は2日の会談で、従軍慰安婦問題の早期妥結に向け交渉を加速させることで一致した。韓国にとっては最低限の成果で今後に希望をつないだと言える。関係改善を目指す基調は維持する見込みだが、関係正常化に踏み出せるかは不透明だ。
 韓国内では、会談前から慰安婦問題の進展は困難との見方が支配的だった。そうした中、「ゼロ回答」を免れ、「今後も協議を続けるという最低ライン」(外交筋)はクリアした。会談に同席した金奎顕大統領府外交安保首席秘書官は「これまで停滞していた歴史の懸案解決を目指し、関係発展を真剣に模索する意義があった」と振り返った。
(引用ここまで)

 なに関係正常化は不透明?
 それは無理矢理、関係正常化をしようとするからだよ。

 逆に考えるんだ。
 「正常化なんてしなければいいさ」
 と考えるんだ。
 (逆に考えるんだ - ニコニコ大百科)

 さて、今回の日韓首脳会談の論評がぼちぼち出はじめています。

 日本政府からしてみたら、毒の外交を繰り広げてくる可能性がある国に対して正常化を望む必要がないのですよね。
 どんなに誠意をもって接したとしても、なんらかの形で合意を形成できたとしても。
 その翌日にはそれをひっくり返す連中であるということが、天下にあまねく知られてしまったので。
 世界遺産のように外相同士の交渉で合意したものが通用しないのだから、その上も当然そうであろうという想定の下で関係を見据えなければならない。

 そんな前提で「関係正常化」なんてありえないのですよ。
 現状、日本側には韓国と関係を正常化させることによる利点はまったくなし。
 むしろ国民から見た外交得点としては現状のほうが高いんじゃないでしょうかね。

 もうひとつ、同じ記事から面白い部分があったのでチェックしてみましょうか。

 中韓、日韓の会談時間は共に1時間40分だった。10月31日の李克強首相との会談で「蜜月」を演出したのに対し、安倍晋三首相との会談が冷ややかな形で終われば、「中国傾斜」との見方が強まりかねないことも意識したもようだ。
(引用ここまで)

 当日に1時間半ほどの会談が行われると聞いて、けっこう首をひねったのですよね。
 当初、「慰安婦問題抜きなら昼食会抜きで30分だ」という話も出ていたので、なにをそんなに話すのだろうかと。
 どうせ中味がすかすかの首脳会談になるのは、事前から分かっていたわけですし。

 引用したような経緯があって、中韓首脳会談との時間を揃えてきたのですね。
 まあ、もっともその1時間40分のうちの1時間は、空しく響き渡る「イアンフガー」を叫び続けていたわけですが。

 日韓ともにメディアからは「ぎりぎりだけども線はつながった」みたいな論評が多いのですが。
 事前から見えていた結果であると思いますね。こうなるであろうところに着地して、着地姿勢すら分かっていたって感じです。予想からミリほどもぶれてない。

 「慰安婦問題を解決するのだ」と鼻息が荒かった韓国側はもどかしいでしょうが、少なくとも安倍政権であるうちはこうやってのらーりくらーりと躱される外交が続くのでしょう。
 世界遺産登録騒ぎなんていうどうでもいいシーンで、なぜか最後の手段を使ってしまった韓国側のちぐはぐさのおかげなのですけどね。