【コラム】韓国は中国に傾斜したのか(中央日報)
 昨年から韓国外交に付きまといながら苦しめている言葉がある。韓国が中国に傾いたという「中国傾斜論」がそれだ。この言葉を国際的に広めるのに日本が特に熱心だと知られている。年初に中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加するかどうかで大きく広まり、朴槿恵(パク・クネ)大統領が中国の戦勝節行事に出席する9月ごろにピークを迎えた。

 米国にも日本が宣伝する韓国の中国傾斜論が少なからず広まっているという。オバマ米大統領が先月の朴大統領の訪米当時に行われた記者会見で、「中国が国際規範・規則を守らない時は韓国も我々のように声を出すことを望む」と述べたのは、まさにこうした米国の認識を代弁するものと理解されている。青瓦台(チョンワデ、大統領府)が朴大統領の訪米の最大の成果の一つに「中国傾斜論の払拭」を挙げるほどであり、この言葉による韓国政府のストレスが感じられる。

 韓国は本当に中国に傾いているのか。抗弁の余地は多いかもしれない。AIIB参加は徹底的に経済的論理に立脚して国益を追求した結果であり、中国の戦勝節出席も北朝鮮の核問題や韓半島(朝鮮半島)統一問題などで中国の建設的な役割を促すためのもので、韓国の安保利益を綿密に考慮した所産だと説明できるからだ。 (中略)

 2010年を基準に世界第2の経済大国は日本から中国に変わった。日本としては1968年以来42年間守ってきた米国に次ぐ地位を失った。これとともに日本はアジア域内のリーダーというプライドも失うことになった。問題はこうした地位の下落を日本が心的に認めたくないために発生するということだ。

 日本は域内の主導権をめぐり中国と対決意識を捨て難い状況だ。自然に中国牽制に力を傾ける。ここで中国の浮上を疑いの目で見る米国と利害が一致する。その結果が日米同盟の強化として表れている。韓国も加わるべきなのにAIIB参加や中国戦勝節出席など韓国の独自行動が日本としては目に障るしかないということだ。 (中略)

 中国傾斜論は日本が築いたフレームだ。このため韓国としては米中間で何をするにしても難しくなった。米国の立場に立たなければ無条件に中国傾斜論の汚名を着せられる危険がある。解決法は何か。フレームから抜け出すことだ。中国傾斜論という言葉を使うべきではない。韓国には中国重視論という用語だけがあると言えばよい。もちろん米国重視論と日本重視論という言葉も中国重視論と肩を並べているという「添言」とともに。
(引用ここまで)

 自分の足元は見にくいものですが。
 ここまで見えていないっていうのはすごいな。

 「日本が韓国の中国傾倒をアメリカに向けて喧伝している」というのは、韓国内では常識のように語られています。
 ソウル大学の日本研究所所長であってですら、そういう認識でいたくらい。

 でも、記事中にあるように、オバマ大統領が「韓国にも南シナ海事態に対して声を挙げることを望む」ってまで言うってことは政権中枢にまでその意見が通っているってことですよ?
 旧日本軍最強伝説の系譜を継ぐ、日本の言説ということですか。恐るべしですね(笑)。

 要はなにがなんでも「日本のせいにしたい」にしたいのです。
 韓国にとって不都合なことがあれば、それは日本のせい。韓国の原則です。
 IMF管理下に置かれたのも日本のせいであるように。
 アベノミクスが韓国を狙い撃ちにした隣国窮乏化政策であるように。
 そうやって他の国の責任にしておけば、自分の悪辣さを直視しなくて済みますからね。

 で、最後には「中国重視、アメリカ重視、日本重視って並列すればOK!」って言っているんですが。
 外交は言葉じゃないのですよ。いや、きっかけは言葉かも知れませんが。行動こそがその判断基準ですよ。
 「トラストミー」と叫んで、日米関係を崩壊寸前にまで追いやった人もいましたけども。

 韓国がAIIBやら抗日戦勝パレードでなにをしてきたか。
 パク・クネが訪米してなにをしてきたか。
 その積み重なった結果が、いまのアメリカの対応なのですよね。