韓国社会に広がる価格破壊、日本型長期不況の兆しか(朝鮮日報)
韓国経済の日本化、すでに進行中?(中央日報)
 ソウル市広津区の建大入口駅付近にある生ジュール専門店「ジューシー」。14平方メートル足らずの店舗では注文を受けた従業員が大忙しだった。価格は1杯1500ウォン(約160円)。一般的な価格の4分の1という安さだ。会社員のチョン・ミンホさん(32)は「あまりに安いので、好奇心と半信半疑の気持ちで飲んでみたが、それからは10分並んででも買うようになった」と話した。

 2009年に開業した経営者のユン・ソクチェさん(31)は、今年5月からフランチャイズ事業を開始したが、半年で92店舗にまで拡大した。開店予定の店舗を含めると240カ所を超えるまでに急成長している。ユンさんは「果物を直接輸入したり、せりで一度に10トン以上購入し、1000坪規模の倉庫に保管しているほか、カップも工場から直接調達し、価格を抑えた」と説明した。

 大小100店舗以上の衣料店がひしめくソウル江南駅地下商店街は、1日の流動人口が10万人を超える。最近ここにはコーヒー1杯よりも安い5000ウォン(約535円)の服であふれている。大学生のKさん(24)は「価格が安ければ品質も悪いと思ったが、スカートのTシャツを買って着てみたら悪くなかった」と話した。

 ここで商売して3年になる自営業のAさんは「以前はいくら安い商品でも1万ウォンが下限だったのに、最近は5000ウォンが主流になりつつあるようだ。客を呼び込むにはもうけを減らしてでも売るしかない」とため息を漏らした。

 景気低迷が長期化し、消費財やサービス市場を中心に「価格破壊」が広がっている。最近の価格破壊は韓国経済の「低成長・低物価」と相まって、日本型の長期不況に向かう前兆ではないかとの懸念を生んでいる。 (中略)

 最近は価格破壊と低成長が同時に起きていることが韓国経済の新たな懸念材料となっている。韓国経済は2011年以降、2−3%台の低成長が定着し、実質賃金上昇率は1%台にとどまっている。こうした状況で最近住宅賃貸方式が保証金一括預託方式(伝貰=チョンセ)から月額家賃方式(月貰=ウォルセ)に変わり、住居費負担が増大したため、中産階級や庶民層の消費余力はますます低下している。 (中略)

 専門家は「価格破壊競争」が消費低迷と重なれば、日本型の長期不況に陥る可能性があると指摘する。ソウル大のキム・ソヨン教授は「値下げしても販売が伸びなければ、投資と雇用に悪影響を与える」と述べた。金融研究院のパク・ジョンギュ上級研究委員は「日本の消費者が物価下落を予測して消費を減らしたような事態が起きないようにすべきだ。原油安で値下げ要因が生じた公共料金の値下げ時期を先送りするなど政策対応が求められる」と指摘した。
(引用ここまで)

 朝鮮日報、中央日報の両方に「韓国経済に日本型の不況到来か?」という記事。
 経済関連のニュースで「○○に到来か?」とかいう記事が出ている時点で、すでに片足を突っこんでいる事態になっていることが9割5分以上。
 朝鮮日報の記事にある具体例が生々しい。

 いくつかの統計では韓国の人口ボーナスは今年、枯渇したそうです。まあ、統計は色々あるので統計によっては来年だったり再来年だったりするものもありますが。
 まあ、今年を中心とした2年くらいに枯渇した、枯渇するというのは間違いのないところ。
 生産可能人口の減少は来年からはじまり、経済が縮小に転じはじめるわけですね。

 その傾向の中でデフレ気味になるのはどうしようもないんじゃないですかねぇ……。
 人口統計の描く曲線が双子といってもいいくらいに似ている日本と韓国が同じような経済動向を経ても不思議はないでしょう。
 ただ、貨幣の価値が上がり、商品の価値が下落するというデフレの中で、日本の場合はGDPに迫るような家計負債を抱えていなかったというのは大きな違いですかね。

 韓国の家計負債が8月時点で1100兆ウォン前後。それに自営業者による負債を加えると1330兆ウォンほど。  韓国の2014年GDPは1427兆ウォン。
 デフレの中では貨幣の価値が上昇していく、つまり借金の金額が変わらなくても負担は増えていくので、韓国がデフレ基調に陥ったらとんでもないことになるのですが。
 まあ、崩壊の足音は明白に聞こえていて、追いつかれるのがいつになるかだけの問題なのですけどね。
 そのきっかけは不動産爆弾が爆発したときだと楽韓Webでは踏んでいるのですが。