【記者手帳】韓国型戦闘機、「核心技術の80%確保」は本当か(朝鮮日報)
 国防科学研究所(ADD)は6日、大田市内にある研究所本部で国防部(省に相当)担当記者らに韓国型戦闘機(KFX)に搭載されるアクティブ電子走査アレー(AESA)レーダーの実物を公開した。2006年から開発が進められてきたが、開発自体が「極秘」だったため公表されなかったはずのものが、この日はデモンストレーションまで行われたのだ。ADDの関係者は「試験開発段階を基準にすると、このAESAレーダー技術は米国製の75−80%のレベルは確保している」と説明した。 (中略)

 韓国軍は突然「米国からの技術移転がなくともわれわれの力で開発は可能だ」として、これまで極秘に開発されてきたAESAレーダーを公表したのだ。

 ところがその場に居合わせた取材記者たちは「AESAレーダーそのものではなく、AESAレーダーを戦闘機に搭載する技術の開発状況について説明してほしい」と求めた。米国に技術移転を断られたのはAESAレーダーなど四つの技術そのものではなく、それらを戦闘機に搭載するのに必要な一種のソフトウエア、これは「システム統合技術」と呼ばれている。しかしADDはこの日、システム統合技術については開発計画についてさえ言及しなかった。 

 韓国軍はKFX開発に先立ち、韓国が保有するAESAレーダー技術のレベルを「9点満点の5点」と説明していたが、この評価にも統合技術は考慮されていなかった。統合技術は海外から移転を受けるという前提の下で評価が行われていたからだ。

 ADDが「韓国製のAESAレーダー技術は米国製に比べて75−80%のレベル」と説明したことについても疑問が残る。完成品を基準として75−80%という数字をはじき出したのではなく「試験開発段階を基準として」というよくわからない基準を持ち出したからだ。記者たちが「試験開発段階基準とはどういう意味か」と質問すると、ADDは「機密事項」という理由で説明を避けた。
(引用ここまで)

 KF-X関連技術でアメリカから基幹技術の移転を拒否されても、韓国軍は幾度となく「プランBはある」だの「国産技術でもなんとかなる」という話をしています。
 2025年までに試作機を飛ばして、2030年代初頭には戦力化というスケジュールも譲らない。
 それに失敗したら主体企業が吹き飛ぶほどの遅延損害金なので、譲るわけにもいかないんでしょうが。

 ただ、韓国国内からも眉につばをつけて見られていたわけですよ。
 これまでがこれまでですからね……。
 で、虎の子のAESAレーダーの現物を報道陣に公開して「ドヤ!」ってやったわけですね。
 話によると艦船用のもので、まだ実用化できるような代物ではないとのことらしいですが。

 それに対して報道陣が「AESAレーダーだけじゃなくて、その統合技術はどうなってんの?」という質問をしたところ、「それは欧州からの技術移転でごにょごにょ……」となってしまったと。
 最初からそれぞれの部品の単体が導入できたとしても、それをロッキード・マーティンの機体に統合して動作させるのは無理なんじゃねって話が出ていたのですけどね。

 で、AESAレーダーに関しても「アメリカの80%水準」という話なのだけども、そもそも言葉遊びだったと。
 まあ、最初から言われていた通り。
 基本的に無理。
 ロッキード・マーティンに丸投げであればなんとかなっていたのかもしれませんが、ロッキード・マーティンの現行機には双発のミドルクラスとかないしな……。
 そもそも双発のミドルクラス戦闘機ってなんなんだって話だし。機体コンセプトからしてブレブレなのだから、できるわけがないのです。