韓国防衛事業庁長「KF−X予算が政府案通りなら開発2、3年遅延」(中央日報)
韓国型戦闘機事業、予算増額に失敗(中央日報)
【コラム】韓国型戦闘機の消耗的論争、もうそろそろ終わらせる時(中央日報)
国会国防委員会は18日、韓国型戦闘機(KF−X)事業の予算増額に向けた協議を行ったが、先月30日に確定した670億ウォン(約71億円)の予算を維持することにした。常任委は前日の17日、「事業費の増額がなければ事業日程が2〜3年伸びる可能性がある」というチャン・ミョンジン防衛事業庁長の主張に対して、増額の内訳とその必要性などをめぐり熱を帯びた議論を行った。防衛事業庁はこの日も「事業開始初年度に模型を製作して実験を経てこそ具体的な設計に入ることができる」とし「1次協力会社30カ所に事業手付金も渡さないといけない等、事業初年度に多くの予算が必要」と強調した。

しかし、セヌリ党劉承ミン(ユ・スンミン)議員は「防衛事業庁と企画財政部が話し合いを経て閣議決定した予算案を、国会に来ていまさら上げてほしいと言うのは問題がある」とした。また、野党幹事である新政治民主連合の尹厚徳(ユン・フドク)議員は「ことしの予算(550億)が執行されなければ来年に繰り越される。来年1月からあらゆる分野で費用がかかるわけではないため、いったん事業を進めてそれでも費用が不足するようなら来年の追加補正予算で要求することができる」とし「常任委ですでに決議した予算をこの場で増やしてほしいと言うのは穏当な論法でない」と述べた。これに対し、与党幹事である金盛賛(キム・ソンチャン)セヌリ党議員は「防衛事業庁が間違った部分(混乱惹起)は処罰もして責任も問うことは間違っていないと思うが、すでに(事業進行の必要性が)識別されなかったか」とし「防衛事業庁が必要だという1618億ウォンが反映されるように増額をするのはいかがか。それが国家のためにも国会のためにもなると考える」と真っ向から主張した。
(引用ここまで)

 最初の記事の防衛事業庁から「このままだと開発が遅延する」という声を受けて、KF-Xに関して政府予算の増額協議をやってきたのですよね。
 でも、KF-Xの来年度政府予算は減額されたままということが決まったと。
 んでもって、それを受けて航空産業業界から「もういい加減にしてくれ」との声が上がっている……という感じですかね。
 政府は及び腰。業界はそれにいらだっている。軍は「このままだったら戦力空白が起きるぞ!」とやる気満々。
 それぞれに当然といえば当然のリアクションではあるのですけども。
 段々とそれぞれの本気度のようなものが見えてきました。

 予算を出す政府は計画に妥当性が本当にあるのか、「開発できないんじゃないの?」っていう視点があるわけです。
 業界は「俺たちに予算をよこせばやれるんだから」という態度。要するに予算をよこせと。
 韓国軍はどっちにしろ2030年代にKFXが戦力化できなかったら、100機単位で戦力空白化待ったなしなのでやるしかない状況。

 三者三様でなかなか面白いところですね。
 最初に予算が100億円単位で削られたときにも政府はもう本当はやめたくてしかたないんじゃないかという話を以前にしましたが。
 もう、進めてしまった以上はやめ時は過ぎていると思いますけどね。 ロッキード・マーティンが参加しているんで形にはなるのでしょうし。

 でも、「このままだと2-3年ほど開発が遅延する」っていうのも面白い冗談ですよね。
 10年後の2025年までには試作機6機を製造して、その7年後には戦力化なのですから、現状でも2035年には戦力化できるってことですよ。
 戦闘機を製造したことがない国がコンセプトだけの状況から20年で戦力化するんですから、それだってまだギネス級の速さですよ。
 最後に「くすっ」とさせてもらった、最後の記事の一文を見てもらいましょうかね。
最近、米国がアクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダーと体系統合技術を移転しない場合、KF−Xの開発の先行きが暗くなるのではないかという心配の声が出ている。国防科学研究所は2006年からASEAレーダー開発に着手して約20年後である2025年にKF−X戦闘機に装着するという目標に向けて開発を進めている。防衛事業庁が国内技術水準などを総合的に検討して決め、韓国民族特有の圧縮成長の経験から見るに充分に開発できるものと期待される。
(引用ここまで・太字引用者)

 圧縮成長なんですって(笑)。