「階級上昇」が可能と考える韓国人は10人のうち2人だけ(ハンギョレ)
 自分の努力で社会経済的地位が上昇できると考える国民がますます減って、今年は10人のうち2人にとどまることが分かった。所得・資産の不平等が深刻化し、もはや本人の努力や能力では下流階級から中流階級、上流階級に上っていくのが難しいと判断する国民が増えている。

 統計庁が26日に発表した「2015年社会調査の結果」によると、「生涯努力を続けると、本人の世代で社会経済的地位が上昇する可能性が高いと思うか」という質問に21.8%だけが「はい」と答えた。 「可能性が低い」と回答した割合は62.2%で、「分からない」は15.9%だった。階級移動の可能性が高いという回答は、調査が初めて行われた2009年には35.7%だったが、年を追うことに(2011年28.8%、2013年28.2%)低くなっている。統計庁は13歳以上の3万9000人を対象に調査を実施している。

 より大きな問題は、本人だけでなく、次の世代でも事情はあまり変わらないだろうと思っている点にある。子世代の階級移動の可能性についても31%だけが「高い」と答えた。この割合は、2009年の48.4%から6年間で17.4%ポイントも下落したものだ。

 “階級上昇のはしご”が崩れたという認識は現実と大きく変わらない。韓国保健社会研究院が今年1月に発表した資料によると、下流階級出身者が中流階級以上になった割合は、昨年22.6%で歴代最低水準だった。「私が作る福祉国家」のオ・ゴンホ共同運営委員長は、「階級上昇がますます難しくなっている原因は、福祉政策が脆弱な状態で、仕事の質が落ち、高齢者の貧困が深刻化したせいだ」と指摘した。
(引用ここまで)

 「経済的に階級を上がることができる」と考えている割合が、実際に働いている世代では3人にひとりから5人にひとりへ。
 子供の世代では2人にひとりから3人にひとりへ。
 最初に記事をみたときに「ああ、高度成長の時代から現在でそんなに減ったんだぁ」とか思っていたのですね。
 違ってた。

 たった6年間でこの変化でした。

 「子世代」というのが、統計上ではどういう年齢なのか記事中に言及がないのでいまひとつ分からないのですが。
 まあ、「13歳以上の意識調査」とあるので中学生以上の学生であるとしておきましょうか。
 実務を経験していない世代ですでに「いまの階級は固定されているか、もしくは下がるだけだ」と考えているのがほぼ7割に達しているわけですね。

 で、実務を経験している世代ではそれが8割に達している、と。
 これは厳しいなぁ……。
 「階級を上がることができる」、言葉を換えてみれば「がんばればあるていどの富をつかみ、幸せに暮らすことができる」ということですから。
 がんばろうがなにをしようが、この国では幸せになれないという考えが蔓延してしまっている。
 つまり、「この階級がすでに一生のゴール」であると。
 人口ボーナスの枯渇がはじまった国でこの認識はきついですね。

 こういう世界だと若い世代は暴力デモを是認したりするようになるのだろうか……。