日中サンドバッグ化進む韓国企業…中国に技術追い越され、日本との価格優位性も失う(ハンギョレ)
 韓国が競争相手の中国企業に対する技術的優位性と、日本企業に対する価格的優位性を同時に失い、中国と日本の双方から叩かれる“サンドバッグ”のような存在に転落しているとする懸念が広がっている。  全国経済人連合会(全経連)は6日、半導体、自動車、機械、鉄鋼、石油化学など、国内の主要産業の業種別団体と協会の30カ所を対象に、韓中日における競争力の現状を比較するアンケート調査を実施した結果、中国との技術格差と関連し「すでに追い越された」との回答が、調査に応じた24団体のうち7団体に達した。残りも「まだ優位に立っているが、3年以内追い越される」(12団体)、「5年以内に追い越される」(5団体)といったように、5年後にはすべての分野で中国に対する技術的優位性を失うと答えた。中国との価格競争力においては「劣性に立たされている」とする回答が21団体で87.5%に達した。一方、「中国とほぼ同じレベル」は1団体、「優位」は2団体に過ぎなかった。

 日本の場合、価格競争力と関連して「優位」とした回答は、調査に応じた20団体のうち6団体の30%に過ぎなかった。残りは「ほぼ同じ」が9団体、「劣性」5団体で、合わせて14団体が価格競争力を失ったと答えた。技術的には、「劣性」が13団体で最も多く、「ほぼ同じレベル」(5団体)と「優位」(2団体)は少数にとどまった。

 今後の競争力に対する見通しでも、調査に応じた24団体のうち22団体が中国との競争について否定的な見通しを示しており、日本に対しても20団体のうち13団体が競争力の悪化を予想した。全経連のユ・ファンイク産業本部長はこれについて、「韓国が、中国に対しては技術的優位性、日本には価格的優位性を持っているという過去の公式が崩れ、中国の価格競争力と日本の技術力の間に挟まれたサンドイッチのような位置から、技術と価格競争力をともに失っていくサンドバッグのような存在になっている」と分析した。
(引用ここまで)

 2009年からの円高で失われていた国際競争力が戻ってきたと同時に、韓国製品に価格競争力が失われている。
 すべてのイシューは為替だったのですよね。
 ついでにいえば問題になるはずだった円安下での燃料価格も原油価格の暴落で防げてしまった。安倍政権が「持っている」とされる所以でもあるのですが。
 安倍政権がはじまった当時、「円安になっても大丈夫。韓国製品はもはや価格を超えた」だの、実際に円安になってからすぐに「輸出が減っていない。韓国製品の力をみたか!」といったような記事があふれていたのですけどね。

 その一方で中国からの技術的突き上げを喰らっていて、特に中国の内需に対して輸出ができなくなっている。
 どちらも前もって予言……というか、予告されていたといってもいいような話だったのですが。
 グレートリセッション後に中国がバカみたいに中間財を輸入したことから勘違いしちゃったんだろうなぁ……。

 アメリカの利上げが確実視されている中で、韓国中央銀行の動きにも注目ですね。
 すでに最初の利上げでドル高方向に織りこまれ済みでしょうけども、そのあとにどうなるのか。
 追随して利上げをするのか。
 それとも放置して外資引き上げを加速させるのか。

 利上げすればウォン高が進み、貿易的には不利に働く。
 かといって、もはや為替介入したらアメリカが黙っていない。TPP加入もできない。
 放置すれば韓国からキャピタルフライトで不動産価格が下落するトリガーになるかもしれない。

 ……あれ、もしかして詰んでる?

2020年世界はこうなる
長谷川 慶太郎
SBクリエイティブ
2015-12-23