「造船所不況がMERSより怖い」=韓国(中央日報)
巨済が揺れている。「通貨危機が何かも分からなかった」という巨済だった。巨済に造船所が建設された1970年代(サムスン重工業1977年竣工、大宇造船1981年竣工)以来、初めての不況という声も出ている。サムスン重工業と大宇造船が大規模な赤字を出した影響だ。両社は海洋プラント事業で兆ウォン単位の損失を出し、さらに原油安のため受注が減っている。

巨済市内の店は6月末の1万3727店から10月末には1万2116店へと4カ月間に11.7%(1611店)減った。サムスン重工業と大宇造船の周辺が大きな打撃を受けた。サムスン重工業近隣の古縣洞(コヒョンドン)と長坪洞(チャンピョンドン)の店はそれぞれ432店、219店減少した。地域別にみると1、2位だ。大宇造船近隣の玉浦1洞と玉浦2洞でもそれぞれ172店、156店が消えた。商売にならないからだ。

巨済市内のマートの売り上げも減った。ある大型マートの7−9月期の売上高は前年同期比7.4%減少した。MERSが広まった4−6月期(7.2%減少)より減少幅が大きかった。マート関係者は「造船所の大型赤字がMERSより怖い」と語った。

不動産景気も冷え込んでいる。巨済市は過去10年間、1平方メートルあたり平均公示地価が全国で最も大きく上がった地域だ。2006年から今年まで190%上昇した。地価はもちろんマンションの価格も上がった。昨年までは新規分譲マンションに数千万ウォンのプレミアムが付いて取引された。今はそうでない。マンションの価格も家賃も下落している。

不動産関係者は「2億−2億5000万ウォンほどの中型マンション(専用面積62.8−96.9平方メートル)価格が6カ月間に2000万−5000万ウォンほど落ちた」とし「1年間ほど巨済で仕事をする短期人材が好むワンルームマンションの家賃も50万ウォンから35万ウォン水準に下落した」と説明した。先月末を基準に分譲中の9カ所のマンションの一般分譲4438世帯のうち32%の1440世帯がまだ売れていない。「分譲開始と同時にプレミアムがついて売れた昨年と比較すると、隔世の感がある」と不動産関係者は話した。
(引用ここまで)

 10月には1ヶ月で7000億円以上の不動産融資があったという韓国ですが、造船の街である巨済島は一歩早めの不動産不況が来ているそうです。
 もちろん、原因は1年間で8兆ウォン規模の赤字を垂れ流していて、回復の兆しがミリほども見えていないから。

 その主因は海洋プラントだったのですが、原油価格は30ドル前半までに行ってもなんの不思議もない状況になってきてますからね。
 洋上プラントの製造に社運をかけてきた韓国造船業としては、もう目も当てられない。
 どうなるんだろ。どうにもならないのは分かりますが(笑)。

 市内から4ヶ月で11%以上の店が消える。
 石炭の街が寂れていくのってこんな感じだったんでしょうかねぇ……。
 記事にもありますが、巨済島はIMF管理下に置かれた韓国でも不況を感じなかったとされている造船の街です。
 むしろ通貨危機でウォン安になって未曾有のチャンスが訪れたわけですしね。

 韓国本土からは離れた島なので、不動産爆弾を炸裂されるトリガーにはならないですかね。
 でも、ひとたび不況が襲うとこうなるのだ、というのはよく分かります。
 去年には分譲と同時に売れたマンションが、1/3も売れ残る。恐ろしい話ですわ。