60歳定年義務化で韓国企業「採用減らす」36%(朝鮮日報)
 韓国で来年から段階的に試行される60歳までの定年延長の義務化が、企業の新規採用を減らすことにつながるというアンケート結果が8日に公表された。

 大統領直属機関の青年委員会は定年延長の義務化が採用と人事に与える影響を把握するため、世論調査会社の韓国リサーチに依頼し、従業員数300−999人の企業248社、従業員100人以上の企業65社の計313社を対象にこのほどアンケートを実施した。従業員300人以上の大企業で来年から、300人未満の企業で2017年から、それぞれ60歳定年が義務化される。

 アンケートによると、これら企業の人事担当者313人の35.8%は、来年の新規採用数を今年より減らすことになると予測した。今年と同水準の採用を行うとの回答は55.6%で、今年より採用を増やすとの回答は8.6%にとどまった。約9割の企業が来年の採用数の据え置きまたは縮小を見込んでいることになる。

 その最大の理由は人件費負担だ。人事担当者の78.3%は、定年延長の義務化に伴い企業の人件費負担が増すと答えた。アンケートに応じたある人事担当者は「高齢の従業員ほど給料が高いため、55歳以上の従業員1人に新入社員2人分の人件費がかかる。生産職の場合は仕事量が決まっているため、定年が延長される期間は新規採用需要がなくなる」と明かした。

 また、人事担当者の49.2%は人件費負担を緩和するため賃金ピーク制(雇用を保障する代わりに一定の年齢以降は賃金を引き下げる制度)を導入済み、または導入予定だと答えた。
(引用ここまで)

 何度か書いていますが、韓国の経済構造というのは「労働者を貧しいままにしておいて、上層はそれをおいしくいただく」というものです。
 「これから給料が高くなる」という40代半ばの労働者の肩を叩いて望んでもいない自営業者にさせる。そして借金漬けにさせて向かう先は世界最高の高齢者自殺率。女性はバッカスおばさん

 一般的に1997年の通貨危機以降にこうなったというような言われかたをしていますが、この構造そのものは李氏朝鮮から連綿と受け継いでいるものなのですよ。
 まあ、IMF管理下に置かれたあとは、よりひどいことになっているのは確かなのですけどね。
 パク・クネはその構造を壊そうとしているのは間違いないのです。
 それがポピュリズムによるものか、義侠心によるものなのかは別として。
 この定年延長もそう。
 ただ、こういった構造破壊をしたからといってそれに変わるものが出てくるかどうかは分からないのですよ。
 むしろ、このようにして韓国は成長してきたのです。成長戦略が弱者圧殺であり、福祉予算の切り詰めであったわけですね。

 その経済構造を壊したら、「破壊と創造」でなにかが産まれるのか。
 それとも壊れるだけなのか。
 ま、お手並み拝見ではあるのですが。

 とりあえず、定年延長によってそれでなくてもよろしくなかった韓国の新卒就職率がなおのこと悪化するのは間違いない、ってところですかね。
 チョン・チャンハンみたいな青年層が増えていくわけですよ。

韓国経済阿鼻叫喚~2016年の衝撃~
勝又壽良(元週刊東洋経済編集長)
サンクチュアリ出版
2015-10-26