【時視各角】「韓国は『失われた10年』も持ち堪えられない(中央日報)
トヨタ自動車の労使は毎年同じ場所で労使合意文に署名する。1950年、豊田喜一郎社長の執務室だ。「その年破産直前のトヨタは8000人中1500人を解雇した。組合員は事務室の前に退職勧告状を積み上げ火を付けて抵抗した。75日間ストが続いた。労組は喜一郎社長が退く条件で解雇を受け入れた」。(『豊田市トヨタ町一番地』、読売新聞)その痛み以降トヨタは53年間1度もストはなかった。 (中略)

改めてトヨタの話を切り出した理由は、少し前の汝矣島(ヨイド)研究院の14ページの非公開報告書のためだ。報告書は「韓国は日本式の『失われた10年』にも耐えられないだろう」と診断した。ぞっとするが否定するのは難しい黙示録だ。きょうもこの国の貴族労組は「民衆総決起」の光化門(クァンファムン)広場に走って行く。「ストのない国を教えてほしい。そうすれば自由のない国を見せる」というサミュエル・ゴンパースの古い呪文を繰り返しながら…。最近経営権を受け継ぎ始めた大企業3世も信じられないのは同様だ。たいていが米国MBA出身で「韓国式経営」のマインド自体がない。収益性見通しによって冷酷になたを振るう。

近く押し寄せる試練は長く、険しく、苦痛だろう。構造的低成長に米国の金利引き上げ、中国の成長鈍化が重なる複合骨折だ。「企業家精神」が消えた新世代CEOと強硬労組がぶつかり合えば不名誉な名誉退職、希望のない希望退職があふれ出るほかない。すでに巨済島(コジェド)から大量解雇の激しい風が吹き、蔚山(ウルサン)は泣いている。韓国の労使はいまからでも一緒にトヨタの知恵を見習えば良いだろう。喜一郎の社長室も見回してだ。参考までに、米国式経営の目標は市場価値向上だ。それでも時価総額は現代・起亜(55兆ウォン)<フォード(64兆ウォン)<ホンダ(68兆ウォン)<ベンツ(83兆ウォン)<フォルクスワーゲン(90兆ウォン)の順だ。正反対に行ったトヨタだけ250兆ウォンで圧倒的1位だ。この謎を解いてこそ韓国経済も生きる道が開かれる。
(引用ここまで)

 構造的低成長、アメリカの利上げ、中国の成長鈍化。あとは日本の円安もありますかね。
 ひとつ、多くてもふたつくらいなら耐えられるでしょうが、複合要素は難しいですわなー。
 ちなみに文中の巨済島は造船の地蔚山は石油化学工場の地となっています。

 資本蓄積や労使協力のあった日本とは違って、韓国は失われた10年にも耐えることはできないのではないか、というお話。
 まあ、先日も書いたようにそれこそが韓国人が望んだ姿なのですよね。
 稼ぎのある優良企業に就職できたらとことんまでしゃぶり尽くす。
 子供の就職も保証させる。なんだったら大学の進学資金まで企業に出させる。
 そんなことをしていたら、その他の労働者にはその恩恵はゼロになりますよね。

 2人雇える分の賃金をひとりで独占しているんですから。
 さすがにこの状況は異常であるという認識は韓国内にもあるようで。
 今年の春頃には「賃金は他の正規工の半分でいいから工場を作ってくれ!」という自治体まで出てきました。
 まあ、ヒュンダイ自動車の正規工は800万円とか900万円クラスの富裕層なので、その半額でもかなりの賃金になるのですが。

 労使協力とか無理だろうなぁ……。少なくともこの数十年、ヒュンダイ自動車からストがなくなったことはありませんし、相互不信社会の韓国で既得権益を手放すわけがない。
 それでも企業はなんとかなるんじゃないでしょうかね。ヒュンダイ自動車は海外工場が各地にありますし、サムスン電子もスマートフォンの主力工場はベトナム。
 一部を除いて労働者はどうにもならないでしょうが、まさにそれが韓国人が望んだ韓国のポートフォリオなのですよね。