低迷する韓国経済:韓国企業に人員削減の波、黒字のサムスン電子も(朝鮮日報)
低迷する韓国経済:寿命を迎えた韓国型成長モデル(朝鮮日報)
 3つの記事がまるで別々の事柄のように挙げられていますが、微妙に組み合わされた逆成長モデル以外の何物でもないのです。
 旧来の成長モデルが通用しなくなり、低成長時代を迎えるようになった。
 企業はこれまでのような雇用体系を執ることができなくなり、損失を最小化しようとリストラに力を入れる。
 低成長を前提とした経済構造となり、消費が縮小していく。

 と、ここまでが朝鮮日報の記事で書かれている内容です。
 で、消費が縮小して現金の価値が上がっていったのがデフレ状況となるわけです。

 あれ、どっかで見たことがあるような話。
 まんまバブル崩壊後の日本ですかね。
 それでもまだ日本の場合は家計債務が韓国ほどにはひどくなかったので救われたのですよ。
 デフレ局面に陥っても借金の絶対額はそれほどでもなかったので、なんとかなったというか「失われた20年」でも耐えることができたわけですよ。

 資本蓄積のない韓国は果たしてどうなのか……という問題です。
 まあ、先日に韓国の経済シンクタンクが「失われた10年に陥ることはない。なぜなら10年に至る前に韓国経済は破綻を迎えるからだ」というちょっとしたトンチのような話も出ていましたね。

 でももう、スタートの号砲は鳴っている……というか、坂を転げ落ちはじめているのです。
 特にリストラはこれまでも役員に抜擢される社員以外はほぼ40代半ばで「名誉退職」していた状況の中で、それがなお一層のこと苛烈になっている。
 そこからデフレまではもう既定路線。

 むしろ、ここからなにか持ち直す政策が打ち出せるのであるのか聞いてみたいですよ。
 地道に内需拡大を10年単位でやり直す……くらいしか思いつきません。
 こうなるようにして動いてきたとしか見えませんからねぇ。

 2013年後半あたりに「円安になっても韓国経済は揺るがなかった!」って誇らしげに語っていたものですが。
 そこからわずか2年。
 やっぱり、どう考えてもキーポイントはノ・ムヒョン政権だったかなぁ……。あそこで内需拡大を念頭に置いて多少なりともがんばっていれば、とは思いますが人は易きに流れる生物ですからね。

 きっぱりといっそのこと破綻してしまえば楽って話でもあるのですが。
 一気にウォン安になって救われるかもしれませんよ? 輸出企業だけは。

韓国経済阿鼻叫喚~2016年の衝撃~
勝又壽良(元週刊東洋経済編集長)
サンクチュアリ出版
2015-10-26