自殺したソウル大生の遺書が拡散、連鎖自殺招く恐れも(朝鮮日報)
韓国の若者が超格差社会に嘆き節、「お前は何色?」(JBPress)
韓国の富豪、一代成功型はゼロ=世界400大富豪(朝鮮日報)

 12月18日、ソウル大学の学生Aさん(19)が学内のコミュニティーサイトに「先に生まれた者、持てる者、力のある者の論理に屈服することがこの社会の道理であり、生存を決めるのは箸とスプーンの色だ」という遺書を残し投身自殺した。その後、この遺書はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)やコミュニティーサイトなどを通じて急速に拡散した。Aさんの遺書の末尾には「あちこちに拡散してほしい。肉体は死んでも精神は生き続けたい」と記され、これを見たインターネットユーザーたちが「故人の遺志を受け継ぐ」として、遺書をあちこちに拡散したのだ。
(引用ここまで)
 西洋の熟語に「born with a silver spoon in one's mouth(銀のスプーンをくわえて生まれてきた)」というのがある。つまり、お金持ちの家に生まれるということで、根っから苦労を知らない人のことの例えだ。

 さて、最近韓国では上述の熟語から派生した「スプーン階級論」が登場した。

 親の資産で金、銀、銅スプーンと分け、それにも入らない最下層の場合は「泥(土)スプーン」と呼んでいる。

 韓国の20〜30代が考案した言葉なので、実際の韓国社会を若者の切り口で見た造語といえる。つまり、自分の努力より親の財力によって人生が決定づけられてしまうと思っている若者が多いというわけだ。

 彼らの考える基準を見てみよう。

 金スプーンは、親の資産が20億ウォンまたは世帯年収が2億ウォン以上の場合、銀のスプーンは、資産10億ウォン以上または年収8000万ウォン〜1億ウォン。銅スプーンは、資産5億ウォン以上または年収5500万ウォン以上の場合だという。

 さて、最下層にあたる泥スプーンは、親の経済的な援助など望めず、かえって親を養わなければならない場合で、具体的には資産5000万ウォン未満または年収2000万ウォン未満の世帯の出身者である。
(引用ここまで)
 ブルームバーグ通信が昨年末時点で調べた世界の富豪上位400人のリストによると、リストに含まれた韓国人5人の富の源泉はいずれも相続だった。これに対し、中国(香港を除く)は29人中28人、日本は5人すべてが自ら起業して富を築いた「一代成功型」だった。韓国で新興の富豪が登場しないのは、産業化の成熟段階に到達する前に創意的な起業生態系が機能しなくなっているためだと懸念する声が聞かれる。

 世界の富豪400人のうち65%の259人は一代成功型で、残る35%の141人が相続型だった。一代成功型の割合は上位200人に絞ると69%の138人を占めた。特に上位10人はいずれも自ら起業し、サクセスストーリーを築いた人物だった。

 韓国は新興富豪が誕生しなくなったと指摘されている。2000年代に入り、唯一20大企業入りを果たしたSTXグループは倒産。ネイバー、カカオ、ネクソン、NCソフトなど新興のデジタル企業も成長の限界に直面し、既存の事業で安住していると批判されている。
(引用ここまで)

 あまり関連性のない1番目と3番目の記事に、2番目の匙の解説をはさむとあら不思議。
 韓国社会の持つ闇の部分が浮き彫りになってきます。
 2番目の金のスプーン〜土のスプーン以外にもダイアのスプーンとか、鉄、木、プラスティックとかあるらしいのですけどね。

 まあ、相続型は別に大企業だけじゃありません。
 自動車の組立工ですら待遇がよければ相続型になるのですよ。韓国では。
 相続、というよりは世襲制といったほうがいいかな。

 引用はしていないのですが、インドでも世襲制がちょっと多め(14人中5人)なのはやっぱりなぁ……という感じです。社会的に階層が固定されていればいるほど、傾向として世襲の富豪というものが多くなるのは間違いないですかね。

 しかし、ソウル大学でもダメなのか……。
 高卒で弁護士資格を取って大統領にまで登りつめたノ・ムヒョンは偉大だったのだなぁ。