「韓国、企業は『利益絶壁』、国は『人口絶壁』…未経験の危機迫る」(中央日報)
権泰信院長は「韓国企業らがグローバル産業の構造変化について行けない『産業絶壁』に直面している」と警告した。彼は「最近10年間、韓国の10大輸出品が全体輸出に占める割合は高まったが、これらの品目の世界交易の割合はむしろ減少した」として「企業らが、あまり売れない品目に集中している」と指摘した。ブルームバーグ通信の集計の結果、グローバル500大企業に属する韓国企業の数が2005年の8社から昨年は2社に減ったのが端的な証拠だと話した。

権院長は「家計と国家の負債増加にともなう負債危機と内需不足が経済活力の喪失につながりながら、日本型長期停滞の道に入り込んでいる」と診断した。内需不足が輸入減少と不況型の経常収支黒字につながりながらウォン高となり、輸出までも萎縮させる構造的リスクにつながるという説明だ。権院長は「かつての通貨危機が一時的要因によったものだとすれば、今は内需不足と輸出弱体化などの実物部門から来る構造的危機」として「対外条件も悪化しており突破口をつくるのが難しい状況」と憂慮した。 (中略)

「代表的な輸出企業である重工業と造船業が集まった蔚山(ウルサン)と巨済島(コジェド)はこれまで韓国を訪れた海外公務員たちにとって韓国製造業の成功を見せる象徴的な地域だったが、今は構造調整の圧力に直面している」とした。また「石油・鉄鋼・化学など素材産業の輸出金額が減少したが物量は増加している」として「輸出単価の下落が深刻な状況もやはり危機を予告する兆候」とみた。彼は世界交易量の増加率が経済成長率よりも落ちるなど貿易環境も悪化していると分析した。

金院長は「アップルのiPhoneの収益性がサムスン電子のギャラクシーの約4倍に達する」として「今や付加価値が高い製品の設計・デザインで競争力を確保して質的成長を遂げる革新が必要だ」と強調した。 (中略)

  金俊経(キム・ジュンギョン)韓国経済研究院院長は「企業の収益性の悪化が深刻だ」として「利益の絶壁」に言及した。彼は「持続可能な成長のための構造改革」をテーマにした発表で「企業の負債比率が過去に比べて高くなく、利子コストは過去の3分の1に過ぎないのに営業利益で利子を返済できない衝撃的な状況」と診断した。金院長は「企業の倒産や収益性の下落が1990年代末の通貨危機当時よりも深刻だ」として「上場企業の売り上げ増加率が2014年にマイナスに転じたのは統計集計後初めてというほど憂慮するに十分な水準」と話した。 (中略)

パク・ヒョンス租税財政研究院長は「生産人口の減少によって低成長に直面する『人口絶壁』問題を解決するゴールデンタイムが4年しか残っていない」と指摘した。韓国の経済成長率が世界平均に至らない状況で人口減少による低成長の危機を克服できなければ長期停滞に苦しんできた日本の二の舞になるだろうと憂慮した。

パク院長は韓国の出生率は世界200カ国中197位と最下位圏である一方、期待余命は14位(UN資料)と上位圏にあり、移民者の割合を意味する国際移動率もやはり1.9%で経済協力開発機構(OECD)平均9.2%の約5分の1に過ぎないと言及した。政府が過去10年間の低出産対策に110兆ウォンを注いだが、OECD諸国の中で最長期間である15年目連続で低出産(1.3人未満)が続いていると話した。

パク院長は「若い層の人口が経済成長を導く『人口ボーナス』が終わっている」として「高齢人口が20%を超えながら総扶養比(生産可能年齢層に対する非生産可能年齢層の人口比)が40人を超える人口危機が4年後の2019年に近づくだろう」と警告した。
(引用ここまで)

 韓国経済が内包する脆弱さを具体例をともなって記述した記事ですね。
 いわく……

 1)中国の技術力強化にともなう韓国製品の相対的競争力劣化。
 2)原油価格の暴落。
 3)1にともなう企業収益の悪化。
 4)人口ボーナスの枯渇。

 原油価格の暴落以外は充分に予想の範囲内であって、それに対応できていないというだけなんじゃないですかねぇ。


 アベノミクスがはじまってから、円安傾向になっても「韓国の貿易黒字は減っていない! もはやいままでの韓国製品とは強さが違うのだ!」って吠えていたのですよ。
 その間も専門家は「円安がはじまってから2年くらいまでに対策ができるタイムリミット」って警鐘を鳴らしていたのですが、完全に無視。
 サムスン電子は「スマートフォンが売れて史上最高の営業利益!」って大騒ぎ。
 造船業界も「海洋プラントを連続受注で世界最高の利益率!」ってやってましたね。

 で、その結果がこれなのですよ。
 将来予測をいくらしても実行力がともなわないとダメってことですね。国家も企業も個人も、なのですが。

5年前には「なぜ韓国企業は世界で勝てるのか」なんて本も出てました。