【コラム】中国リスク増大、今こそインドへシフトせよ(朝鮮日報)
 経営難に直面しているロールス・ロイスは構造改革を計画している。人員削減はもちろん、生産設備の海外移転も考えている。そうした中で政界に衝撃を与えたのは、戦闘機用ハイテクエンジンをインドで製造するという計画だ。雇用先が減るのはともかく、防衛事業の要をかつて植民地だった国で作るという話に、英国の主流社会が自尊心を傷付けられたとの反応を示したのだ。そこで党の垣根を越えて、議会が立ち上がって再考を求める書簡を送ったのだ。

 しかし、ロールス・ロイスはすでにインド人エンジニアたちを英国に呼び寄せて教育し、彼らを中心にインド事業を展開する方針だ。実権はインドが握っている。インド政府は「国営の防衛産業企業が開発している次世代戦闘機にロールス・ロイスのエンジンを搭載するから、早くインドで生産を開始してほしい」と催促している。何世紀も続いてきた両国の上下関係が逆転した格好だ。

 ロールス・ロイスがインドに投資することに決めたのは合理的な選択だ。世界には人件費が安い国がたくさんある。だが、それに加え高度な技術を持ち、英語がきちんと通じる国は多くない。政権が西欧式内閣制で安定しているのもインドの強みだ。外国企業への規制で朝令暮改が多い中国よりも「政治リスク」が小さいということだ。まだインフラは不十分だが、全長が京釜高速道路の14倍という高速道路が今年完成予定だというくらい、弱点克服のスピードが速い。

 年頭からインドの話を書いたのは、上海株式市場が乱高下している影響を受けて韓国総合株価指数(KOSPI)が大きく崩れたのを見て、無力感に襲われているからだ。韓国にとって中国が重要だということは小さな子どもでも分かる。しかし、いつまで「中国がくしゃみをしたら韓国が風邪を引く」状況が続くのだろうか。

 中国の成長率に歯止めがかかり始めた。それに合わせて韓国も中国に対する経済的依存度を少し引き下げる時期に来た。関心を寄せるべき対象としてインドほどの国はない。インドの経済規模は2013年の世界10位から、14年は9位、15年は7位と、毎年階段を駆け上がっている。ハーバード大学国際開発センターは、2015年以降の10年間に世界で最も高い成長率を記録するのはインドだと予想した。人口も2022年にインドが中国を上回ると国連は予想している。将来のリスクを分散させるためにも、今年はインドに関心を注ぎ、投資も増やす年になればと思う。
(引用ここまで)

 ……いやさ。
 これまで中国から抜け出しつつ、東南アジアやインドといった全方面展開をしていたっていうならともかく。
 日本なんかはそうでしたけども。
 韓国は政治経済共に異様なまでにチャイナシフト体制を執っていたのです。
 去年の1-3月期には韓国の対中直接投資額が世界1位にまで登りつめてしまうほど。
 政治に関しては言うまでもないですかね。

 ちなみに日本は去年上半期で前年同期比マイナス16%ていどでした。
 統計によってぶれもあるのですが、一昨年はマイナス38.8%。円安傾向が変わらないので、日本国内回帰が明白になっていることも手伝ってますかね。

 一回、直接投資をはじめてしまうとそう易々とは撤退できないものです。
 工場を作ったらおしまいというわけではありませんから、対外投資の振り分けも難しくなります。
 そして中国からは撤退も難しいという風土があるわけで……。

 韓国の集中戦略っていうのはハマれば怖いのですが、去年の段階で対中投資額が世界一だった、ということを見ても外してますわな。