韓国の中型造船業を制した“円安日本”の攻勢(ハンギョレ)
 造船業の景気低迷で困難に陥った韓国の中型造船企業が、円安を武器とした日本との低価格受注競争が熾烈になり、昨年受注実績が大幅に下がったことが明らかになった。 韓国の中型造船業の昨年受注量は64万6000CGT(標準貨物船換算トン)で、前年に比べて59.8%も減った。 造船不況が長期化し中型造船業は売却(SPP造船)、債権団共同管理(城東造船海洋)等を通してかろうじて持ちこたえている状況だが、こうした時こそ低価格受注より内実ある受注のための努力を傾けなければならないと指摘されている。 (中略)

海外経済研究所のヤン・ジョンソ専任研究員は「昨年韓国の中型造船企業の受注実績は、市場の状況を考慮しても非常に悪い水準と評価される」として「世界的な中型船舶市場の発注減少率より、韓国の中型造船企業の受注減少率が高かったのは、韓国の中型造船産業の市場占有率が侵食されているという意味」と話した。

 昨年の韓国中型造船企業の実績不振は、日本との低価格受注競争激化による部分が大きい。 英国の造船海運分析機関であるクラークソンリサーチによれば、全世界の船舶受注量に日本が占める割合は2010年の12.5%から2015年には27.1%に2倍以上増えるなど、円安を武器とした日本は次第に市場占有率を高めている。 技術力と信頼性が高い日本が、韓国や中国より劣っていた価格競争力まで備えたことで、韓国の中型造船企業と日本企業との受注競争は一層激しくなるものと見られる。
(引用ここまで)

 ちょっとメモ代わりに書いておきたいエントリ。
 以前に書きましたが、円高時代に日本の造船業はある選択を強いられました。
 すなわち、規格の整ったバルク船を可能なかぎり早く作り、納品できる体制を執る。

 どれだけ構造改革しようとリストラしようと1U.S$=80円という円高には太刀打ちできなかったのですよ。
 高付加価値の船を作りたいのはやまやまだったのだけども、どうにもならない。
 そこで常に需要のある、間違いのないバルク船製造を主要なものとしたのです。

 さて、そこから3年が経過し、為替が正常になったらどうなったか……ということがハンギョレの記事なのですが。
 ここまで復活できるというのはちょっと想定外。
 その一方で韓国の中堅造船はひどいと受注ゼロ。大手もあの体たらく
 ただまあ、日本にとってもまだ「ようやく潤った」くらい。去年からどうにか……ってところですかね。

 これを見てもわかりますが、純粋に為替の問題が大きいのですよね。