「慰安婦」ハルモニノーベル平和賞請願を提案(ハンギョレ/朝鮮語)
恥ずかしく切ない。今からでも日本軍「慰安婦」ハルモニをノーベル平和賞の候補者に推薦したらどうだろうか。

2016年のノーベル平和賞の候補者推薦受付が締め切られた。フランシスコ法王、エドワード・スノーデン(米国情報機関の盗聴暴露)、アンゲラ・メルケル・ドイツ首相などが毎年200人ずつ推薦される候補者名簿に含まれていたという。 (中略)

このニュースを聞きながら公然と恥ずかしく、残念な気持ちを消すことができなかった。相違はなく、今日も鍾路区栗谷路で水曜集会(1216回)を開催して、戦争と人権蹂躙のない世界を叫んだ私たちの日本軍「慰安婦」ハルモニたちの考えからである。
ノーベル平和賞を最高の栄誉であると考えているわけではないが、いつからかハルモニたちこそ最適の受賞者ではないかと考えるようになった。理由を簡潔に書こう。ハルモニは人類の歴史の中で、人間が受けることができる最悪の人権蹂躙を受けた犠牲者だった。同時に個人的ないろいろな種類の蔑視といじめの懸念の中でもそのような人権蹂躙が再発するのを防ぐために、全身全霊で私たちの時代の人権と平和の守備をしているということだ。
当代の矛盾によって起きた痛みは、その社会の中で最弱のものとたちへと帰っていった。帝国主義の侵略による痛みは、植民地被圧迫民族に、植民地に課せられた苦痛は下層民、貧しく弱い人々に移る。社会的弱者に移された痛みは、その中でも最も弱いこれらの女性へと集中した。日本の下で民族的差別と搾取と排除は労働者に、農民に、植民地の労働者に、農民へと移された。その矛盾の中でもっとも苦しい重荷は女性、特に若い女性へと移っていったのだ。日本軍性奴隷に朝鮮の少女たちが連行されたのは、その最終的な結果であった。人類史上最悪の人権蹂躙であり、苦痛であった性奴隷。
ハルモニが担わなければならなかった痛みは、前線で日本軍に体と魂を寸断されるだけでは終わらなかった。解放された祖国に満身創痍になって帰ってきたが、彼らは故郷からも国からも打ち棄てられた。さらに親戚や近所の人のいじめの中で故郷を去らなければならなかったし、国はお金と引き替えに痛みを売ってしまって、歴史の中で消去された。そためにハルモニはその痛恨を胸に埋めたまま、「性奴隷」として得た病魔と一人戦って疎外と排除の生活を生きなければならなかった。物理的な蹂躙と同じくらいの痛みを伴う2次被害(精神的荒廃)であった。

しかし、私たちの「慰安婦」ハルモニたちは自閉症の監獄の中にうずくまっているだけではなかった。死ぬよりも難しい後ろ指といじめを甘受して、日本軍の「慰安婦」だったことを証明した。それは個人の生活を放棄し、魂を引き裂くほどの痛みを伴う傷の中に分け入るようなものであった。当然のことながら、多くの隣人は「なぜ恥ずかしい歴史をそそのかすのか」と目を逸らした。韓国政府は無関心の中で意欲が枯れるのを待つようだった。加害者である日本政府とその反逆者たちは、「自発的売春婦」だったとハルモニに再び人格殺人を犯した。
しかし、ハルモニは屈服しなかった。ただ物質的補償を望んだ場合、早目に諦めたかもしれない。個人的な恨を解くためであれば、その無関心とまぶしさの前で口を閉じて、再度、自閉症の部屋に戻ったかもしれない。ハルモニが望むのは、そのようなことではなかった。再びそのような恐ろしい人権侵害の犯罪が繰り返されてはいけないというものであり、その高い志と意志はハルモニを奮い立たせた。自分の病気に冒された身体を歴史の法廷へと日本軍の戦争犯罪を明らかにするために、生きている証拠として出すようになった。
ハルモニたちがその身体で全世界を歩き回って、女性に加えた戦争犯罪の残酷さを証明してから、すでに20〜24年が過ぎた。ニューヨークでワシントンに東京で、ジュネーブで国連に米国議会で、日本の法廷で。そこで嗚咽した。私は強制連行された日本軍の性奴隷だった! 戦争が女性に加えた人権蹂躙の凄惨な証拠がここにある! 夢さえ思い出したくない口にすらしたくない経験だった。
おばあちゃんが望むのは、加害者への復讐ではなかった。さらには、そのような犯罪が起きないように戦争のない世界、人間が人間を尊重する世界、すなわち平和こそハルモニの念願であった。そうでなければ、どのようにして24年間ものあいだ、毎週水曜日に戦争と人権蹂躙のない世界を促す水曜集会が続けられただろうか。どこの誰が世界平和のためにこれ以上切実て熾烈な人生を生きられるというのだろうか。
(訳注:難民を支援した)ギリシャの名前のない漁師と祖母をノーベル賞候補者として推薦したのはギリシャの知識人であった。彼らのオンライン嘆願書に1日で63万人が署名したという。韓国の知識人たちは何をしているか。この地には果たして知識人がいるのかどうか恥ずかしい。パク・クネ政権は祖母の傷に塩を振りかけハルモニの犠牲を古草履のように投げ出した。パク・クネ政権の無知と無責任を信じて日本の与党である自民党は、平和の少女像撤去要求を公式決議しており、慰安婦強制動員の根拠はないと本性を現わした。おばあちゃんが上やもらおうとそのような茨の道を歩くことはないだろうが、平和賞請願運動は非常識なパク・クネ政権、恥知らずな日本政府を克服することができる他の道ではないかと思う。
(引用ここまで)

 ……酔ってるなぁ。
 人はこれだけ正義に酔えるという見本を見つけてしまったという気持ちでいっぱいです。
 「ああ、人権蹂躙にその身をもって立ち向かったハルモニ!」とか胸の前で手を組んで言っていそうですね。

 これだけ長いのに、中味がないという文章も珍しいですけども。
 3行で要約すると……

 ・今年のノーベル平和賞の推薦が終わったが元慰安婦を推薦すべきだった。

 あれ、1行で終わっちゃった。
 まあ、あと2行あえて足すのであれば……

 ・日本の蛮行を世界にさらすためにノーベル平和賞が必要だ。
 ・その聖女たちの行動を差し止めたパク・クネ政権はとんでもない。

 ってとこですかね。
 挺対協の支配下にない、「もう終わらせてほしい、安らかに晩年を送らせてほしい」という元慰安婦たちの願いはまったく無視なのですが。
 挺対協が騒げば騒ぐだけ、そういった人たちにとっては迷惑にしかならないのですよね。

 ただ、慰安婦合意をやってしまったパク・クネのおかげで、いま韓国でもっともホットなコンテンツとなっている状況ですからね。
 関連している連中はそりゃやれることはなんでもやるでしょう。
 そりゃバッジも作るし、手乗り慰安婦像も作りますわ。

 「ノーベル委員会に推薦するための寄付金を集めます!」なんてやったら、即座に数千万円くらい集まりそうな勢いですよ。
 実際に似たような詐欺はすでにありましたしね。
 なんだろう、すでに日本が云々というのを飛び越えていて、ひとつの名物になろうとしていますよね。

 ああ、そうか。こう言っておけばいいのかな。
 「超巨大慰安婦像なんてできちゃったら日本のメンツが台無しになってしまうよー」って感じですかね。

ノーベル平和賞で世の中がわかる
池上彰
マガジンハウス
2015-01-20