早ければ来年初めにTHAAD韓国配備(中央日報) THAADというかミサイル防衛(MD)の話をちょっと。
 ミサイル防衛の実効性については以前からいろいろ言われているのです。よく「先に撃たれた拳銃の弾を、あとから抜いた拳銃で撃ち落とすようなもので不可能だ」だのなんだの言われます。
 はっきり言ってしまえば「弾道ミサイルを打ち落とせるのか、打ち落とせないのか」なんて枝葉末節に過ぎないのですよね。
 「どうでもいい」というのは言い過ぎかもしれませんが、本質ではないのは確か。

 米軍が「ミサイル防衛システムがある」と宣言している以上、そのシステムが存在してかつ動作するという前提で戦略を練り直さなければならない。
 そこに抑止力が生じてしまう、新しい軍事バランスが構築されてしまうことこそが最大の問題なのです。

 そしてTHAADを配備されることによる具体的な脅威となるのはそのレーダー網なのです。
 有効索敵範囲3000キロともいわれるそのレーダー網が配備されることで、領土内でなにをしているのかがよりわかってしまうのではないかと疑心暗鬼になる。
 実際のレーダー網の範囲や、PAC3、SM-3の最高到達高度は公表されていません。そこがMDシステムの重要なポイントであるということです。

 ロシアが東欧へのMDシステム配備を嫌ったのと同じように、中国・ロシアが韓国国内へのTHAADの配備を嫌うのはこのあたりの事情が大きいのですね。
 特にレーダー網が近づくことでの早期防衛対応が速まることを嫌っていると思われているのです。

 とまあ、韓国へのTHAAD配備をなんで中ロがそこまで懸念してるかの解説でした。
 次の解説にこの前提が必要になるので、まずはこっちを書いておく必要があるのですよ。