【記者手帳】人口8000万人の韓半島(朝鮮日報)
 人間の数はその国の経済活動において最も基礎的かつ重要な条件の一つだ。資金は人間に向かって動き、また人間から資金が出てくる。一度人口が減り始めると、将来はどうしても悲観的になる。そのため人口の壁という深刻な問題に直面する韓国としては、将来についてどうしても不安を感じざるを得ない。今年は人口という面からみれば、大韓民国にとって歴史の大きな転換点になるだろう。15歳から64歳のいわゆる生産可能人口は3704万人のピークを迎えるが、来年からは減少に転じる。また経済は少子化によって低迷が続き、躍動性も失われるだろう。

 これまで韓国国内では少子化問題の解決を訴えるスローガンがあちこちで叫ばれてきた。少子化対策のため巨額の予算も投入された。しかし体感できるような成果や変化は何ももたらされていない。今やこれまでのような対策とは違った、発想の大きな転換が必要だ。国全体からさまざまなアイデアを集め、それを実践する方策を作り上げていかねばならない。

 それと同時に、外に向けてはこれまで以上に統一を前倒しする努力を傾けねばならない。韓国と北朝鮮の人口を合わせると8000万人近くに達する。南北が統一した韓国よりも人口が多く、1人当たりの所得が多い国は世界で5−6カ国しかない。つまり韓国が南北統一を実現すれば、強大国になる基本条件をまずは手に入れるわけだ。今年は韓国でも画期的でなおかつ新たな人口政策を打ち立てる1年にしなければならない。
(引用ここまで)

 相変わらずだなぁ……。
 昔から韓国では「統一すれば人口はドイツを越えて日本に近づく」みたいに言われていまして。
 例のあのマンガでもこんな風に語られていたものです。



 でも実際のところはどうなるかまったく不明。
 よく東西ドイツの統一をモデルケースとして挙げることが多いのですが、西欧のトップの西ドイツと東欧のトップの東ドイツによる統一であってですら社会的混乱はとてつもないものがあったのですよ。
 その余波はいまだに続いています。
 何年か前にふとサッカーのブンデスリーガの1部に所属しているクラブを見ていてあることに気がつきまして。
 旧西ドイツ地域のクラブだけしかないのです。
 つまり、そういうことなのですよね。

 東西の優等生が統一をしたドイツであってですらそんな状況。
 それが西側の中進国と、世界の経済劣等生が統一するモデルケースになるわけがないのですよ。
 モデルケースはどこにもないし、なにが起こるかわからない。

 一部では「安価な労働力を入手できて万々歳だ」とか「北朝鮮部分の人口はまだまだ延びる余地があるから出生率が上昇する」みたいな話が出てて、統一って北朝鮮の人間を奴隷として使うことかよって思ったことがありましたけどね。
 パク・クネの「統一は大当たりだ」って発言がありましたが、あれは社会的コストがどうなるかをまったく考えていないかったからこその発言ですわ。
 有形無形のコストがどうかかってくるかまったく見えない。
 まあ、韓国の中では「日本やアメリカに援助を要求する」というのがコンセンサスとしてあるようなのですが。
 以前の日本であればともかく、現状では「統一おめでとうございます」ってコメントを出して終わりかな。

 「統一すれば人口が増えて大国としての前提条件を整えることができる」っていうのであれば、いますぐにでも統一してみせればいいんじゃないですかね。
 そんな大国が他の国に援助を求めるようなことはないでしょうし。

 ところで「統一は大当たり」の大当たりに相当するテバクが日本にあまりない概念なので説明が難しかったのですが、「ジャックポット」だったら理解してもらえるんじゃないかなとふと思いました。
 一攫千金だとまたちょっと違う感じなのですよね……。