【コラム】「失われた10年」「忘れたい10年」=韓国(中央日報)
「国民幸福時代」を開くという朴槿恵(パク・クネ)政権の発足から3年が過ぎた。李明博(イ・ミョンバク)政権当時からセヌリ党が政権を握って以来8年が経過した。セヌリ党が執権してからの経済成績表はどうだろうか。今年の政府の経済成長予測値3.1%を適用し、現実性はないが来年5%の高度成長をするとしても、セヌリ党執権10年間の累積成長率は38%となる。金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の10年間、韓国経済は累積で60%成長した。セヌリ党執権10年の経済成長は金大中・盧武鉉執権10年の3分の2にもならない。

1人あたりの国内総生産(GDP)は朴槿恵政権の3年間に2800ドル増、李明博政権の5年間に1300ドル増と、セヌリ党執権8年間に計4100ドル増えた。金大中・盧武鉉執権期間にはセヌリ党執権時に発生した通貨危機のため1998年に4000ドル以上減ったにもかかわらず、10年間に1万1000ドル増えた。残りの朴槿恵政権2年間に毎年5%の高度成長をすると仮定しても、セヌリ党執権の10年間は金大中・盧武鉉執権の10年間の半分にもならない。

国民の暮らしはどうか。セヌリ党執権8年間の実質家計所得は10%増え、経済成長率28%の3分の1水準にすぎなかった。これは盧武鉉政権5年間の10%と同じ数値だ。金大中政権当時も98年の通貨危機で家計所得が大きく減少したが、その後の4年間にはなんと19%増えた。家計負債状況も全く違う。家計可処分所得に対する家計負債比率は金大中政権の最後の年は97%、盧武鉉政権の最後の年は105%だった。しかし李明博政権の最後の年には125%に大幅増加し、朴槿恵政権2年目末の2014年には129%に増えた。家計所得の増加は経済成長にも及ばず、家計負債は増え、「国民幸福時代」ではなく「国民負債時代」が開かれた。 (中略)

「失われた10年」、金大中・盧武鉉政権の10年をセヌリ党はこう表現した。しかし李明博・朴槿恵政権の8年間は、国民の暮らしも財政も自分たちが嘲弄した金大中・盧武鉉執権当時と比べて非常にみすぼらしい。南北の緊張はいつよりも高まり、政界だけでなく社会のあちこちで対立と葛藤の連続だった。今のような経済・政治・社会・対北朝鮮状況が続けば、李明博・朴槿恵政権の10年は何と呼ぶのだろうか。

金大中・盧武鉉政権の10年を「失われた10年」というのなら、李明博・朴槿恵政権の10年は「忘れたい10年」と呼ばなければならないだろう。朴槿恵政権はあと2年残っている。総選挙と大統領選挙を控えた容易でない政治状況で、大統領が机を叩いて野党に怒っても解決することはあまりないだろう。さらに国民はこの政府に何をしてほしいと要請しても無駄であることを知っている。いっそのこと残りの2年間、ただ「じっとしている」のがましかもしれない。
(引用ここまで)

 まあ、韓国経済に関して言及するのであればこの10年、政権担当を誰がやっていたとしてもさほど変わらない成績になったと思いますけどね。
 イ・ミョンバク政権は2008年2月からのスタートでしたが、その数カ月後にはリーマンショックが起きてグレートリセッション期に突入。
 以来、世界経済はしょぼくれ続けていますからね。あえていうなら産油国はウハウハでしたが、近年になっていきなり息切れ。 

 イ・ミョンバクの遺産として散々に叩かれている四大河川事業も要するに公共事業ですから内需喚起の手段としては悪くないのですが、そもそもその内需が小さすぎて韓国経済に及ぼす影響がそれほどでもなかった。
 誰の責任かっていったら、通貨危機から立ち直っても内需を育てようとしなかった金大中政権後期とノ・ムヒョン政権の問題なんじゃないかって気もします。

 パク・クネが根本的に無能であるという話にも同意はしますが、さりとてこの3年間、パク・クネ以外の誰が政権担当者であろうとさほど変わらなかったんじゃないですかね。
 外需一本槍の経済構造を持つ韓国ですから。

 面白いのはついにこうやって「悪いのは誰だ!」っていう犯人捜しがはじまったということです。
 相当に経済的に追い詰められているということですよ。 
 左派は「いまの政権担当が問題だ!」って言うでしょうし、右派は「それ以前の施策がいまになって効いてきた」って言うでしょうしね。
 実際には誰が悪いってこたないのですが、犯人捜しでもしないとやってられない精神状況にまで追い詰められてきたってことでしょう。