【コラム】韓国の産業戦略、格安スマホよりEVだ(朝鮮日報)
 サムスン電子とLG電子は中国製の低価格スマートフォン(スマホ)による攻勢と高級スマホの需要の頭打ちによって、行き場のない状況に追い込まれている。格安スマホ市場に参入するとしても、中国製と同じレベルの原価を実現するのは到底不可能だ。自ら高級スマホ市場を取り崩してまで格安スマホ市場の拡大に注力することもできない。それも目先の数年を乗り切れるかどうかの問題であって、華やかだった全盛期と同じ状態に戻るのは不可能だ。

 しかし、死ぬか生きるかという覚悟で進めば必ず生きる道は見つかるものだ。ただし、その決死の覚悟の挑戦を企業や産業界だけに任せておいていいのかといえば、そうではない。韓国のIT産業の競争力というのは、「韓国をテストベッド(試験市場)にする」という産業戦略「テストベッド・コリア」を政府・議会・消費者が一丸となって推進したことによって獲得したものだからだ。 (中略)

韓国の場合、1990年代初めまでは典型的なファストフォロワー国家だった。だがデジタル時代を迎え、ファストフォロワー戦略をテストベッド戦略というワンランク上の戦略に切り替えることで飛躍的に成長した。つまり、覇権国家で常用化に踏み切れずにいる新技術を韓国が導入し、積極的に常用化すると同時に、その過程で蓄積した派生的な技術力を世界市場で売り、大きな成功を収めたのだ。 (中略)

韓国の携帯電話とオンラインゲーム産業は、まさにテストベッド戦略によって世界最高に上り詰めたのだ。

それにもかかわらず、過去10年にわたりファーストムーバー戦略だけを声高に叫んでいたのは、一時的な成功に酔いしれ世界市場での韓国産業の存在意義を忘れていたせいだ。 (中略)

例えば韓半島全体を電気自動車(EV)天国・自動運転天国にすれば、電気自動車の製造およびサービスの面で競争力が高まる。ほかにもバイオ、フィンテック(金融とITの融合)、バーチャルリアリティー(仮想現実)など、テストベッド・コリアにとって格好の素材はいくらでも存在する。

 問題は規制だ。政府と議会は政治的利害関係を超えて、どんな新技術も果敢に吸収して創造的に運用する国内消費者を信じ、規制を思い切って緩和し、国内の企業がテストベッド・コリア戦略を思い切り展開できるようにすべきだ。
(引用ここまで)

 中国製品に市場を席巻されそうなので新たな革新的製品を作り出せって言い続けているのですが。
 テストベッドコリアって……具体例が20年以上前のCDMA採用以外に挙げられていない時点で、実状はお察しください。
 なんだったら楽韓さんが他に同じような例を挙げてみましょうか?

 たとえばファン・ウソク教授のES細胞詐欺なんかそれですかね。
 他の国では生命倫理があってできなかった卵子採集をアカハラでやりまくって、研究したものの失敗。失敗を隠すために「大成功です」「またまた大成功です!」って喧伝しまくった結果がアレ。

 ああ、あとMPManなんてありましたね。
 あれもやっぱり他の国が著作権関係で躊躇している間に、ちゃっかりと製品を出してしまったってヤツ。
 ま、けっきょくアレもiTuneのような統合環境を作ることができなくて、そのまま沈没しいていきましたね。
 本来であればiPod、iPhoneこそが韓国企業が作るべきものだったのですが。まあ、独自OSを作るような余裕も技術もなかったってことですかね。

 んで、EV天国にしてしまえばいいというように、この記者は提唱しているのですが。
 そもそも、EVに関してはテストベッド戦略やっていたじゃないですか。
 破綻前は「100万台登録を目指す電気自動車の先兵」として祭り上げておいて、破綻したら「電気ゴルフカート」と言い出したCT&Tとか。他にも数社、小型の電気自動車メーカーを立ち上げて先行者利益を確保しようとしたけども、すべて破綻したのですよ。
 日本で大人気だったらしいのにね?
 たまたまCDMAを採用したのがあたっただけで、「テストベッド」としての成功体験を語るとか片腹痛いのですよ。
 ファーストフォロワーとして成功したものの真似をするしかない、市場を作り出したことなどないのですから。

 フォローする企業がなくなってしまったいま、静かに沈降するのは当然のことなのですよね。