【コラム】韓国人の自尊心を傷つける「根拠なき」司法不信(朝鮮日報)
 韓国の司法体系について「有銭無罪、無銭有罪」だと批判している人が少なくないように思える。罪を犯した人が相応の処罰を受け、適正に刑を執行されることはニュースにはならない。だが、その二つの過程の一方がぎくしゃくすると、大きなニュースになり、上記のような声が出てくる。専門家たちは「手続き上問題のない事案」によって市民の非難にさらされることもある。

 嶺南製粉の社長夫人、ユン・ギルジャ受刑者のケースがこれに該当する。ユン受刑者は娘婿の不倫を疑い、その相手だと考えた女子大生Hさんを殺害するよう自らのおいに指示した。拉致されたHさんは頭を空気銃で6発撃たれ死亡した。Hさんはユン受刑者のおいの母方のいとこに当たる。結局、娘婿の不倫は虚偽だったことが分かった。殺人教唆の罪で無期懲役を言い渡されたユン受刑者は、偽の診断書を提出して刑の執行を停止されたが、2年前にその事実が発覚し再収監された。 (中略)

遺族は死んだ娘が生き返るのを願っていたのではなく、犯人らが真っ当な審判を受けることを望んでいたのだ。だがユン受刑者は、偽の診断書を提出し、豪華な病室で過ごしていた。「有力者がバックにいるらしい」「嶺南製粉は社名を『ハントップ』に変えて、今でも商売を続けている」「義母(ユン受刑者)から(不倫を)疑われても、積極的に疑いを晴らそうとしなかった娘婿は、裁判官を辞めて弁護士になった」…このような話が次々と出ている。遺族は苦しみから抜け出すことができなかった。 (中略)

ユン受刑者は現在、「華城職業訓練刑務所」に収監されている。一般的には出所を間近に控えた模範囚が、裁縫や溶接、製菓・製パンなどの職業教育を受ける所として知られている。そこに71歳にもなるユン受刑者が収監されているというのはおかしい。またそこで教育を受けてもいないというのも疑わしい。新たな疑惑も浮上した。2009年に設立された同刑務所が、ほかの刑務所に比べ、暖房などの設備が優れていることも背景にある。

 「なぜユン受刑者が」と聞けば、このような答えが返ってきた。

 「名前は『職業訓練刑務所』だが、一般の刑務所の機能に、職業訓練の機能を一部追加したものだ。職業訓練を受けていない受刑者もかなりいる(刑務所側の説明)」「この刑務所の環境が快適だという報道はかなり相対的なもので、根拠のない話だ。模範囚だけを収容しているのではなく、ほかの無期懲役の受刑者もいる。受刑者に関する基準をいちいち公開することはできない(法務部〈省に相当〉の説明)」。記者が確認したところ、この刑務所は模範囚(S1)専用ではなく、ユン受刑者と同じ等級(S3)の受刑者も収容されているというのは事実だ。手続き上の問題はないとみられる。

 だが疑問は残る。ユン受刑者が主に「施設が優れている」刑務所ばかりで過ごしているといううわさは事実なのか。それは単なる偶然なのか。あるいは誰かが配慮したからなのか。こんなに運のいい人がどれだけいるのか。ユン受刑者が刑の執行を停止されたことがあるため、多くの市民はこの事件に関する疑惑を「合理的な疑念」と考えている。ユン受刑者も関する情報が「個人情報」に分類されれば、それだけ疑惑は深まるばかりだ。「量刑の基準」と同じように、「受刑の基準」も公開されるべきだ。

 このようなあらゆる事態が、法律家たちの目には「心を傷つけられた被害者遺族の意識や、大衆の感傷主義」として映るのかもしれない。

 だが、法務部の説明通り「かなり相対的なもので、根拠のない」疑念によって、韓国の司法体系に疑いの目が向けられることは、韓国国民として自尊心を傷つけられる。「かなり絶対的で根拠のある」説明をしてほしいものだ。被害者の家族を考慮することもまた、法務部のなすべきことだと考えてくれることを望む。
(引用ここまで)

 ふむ、不思議なもんですね。
 韓国で一定以上の企業の会長、社長が優遇されないわけがないのですけどね。
 「非正常の正常化」を公約として掲げていたパク・クネですら、財界マスコミからの圧力でSK財閥会長に特赦を施さなければならなかったほど。

 「諸侯」である彼らは優遇されて当然だし、そうして韓国はその「諸侯」の下で成長してきたのですよ。
 韓国においては彼らの犯罪は犯罪として扱われないし、よしんば犯罪として裁かれたとしても収監やらなんやらで手心を加えられて当然なのですよ。
 そうやって韓国はセウォル号沈没事故が起こるべくして起きるように、社会全体で醸成してきたのですから。

 こういう話を糾弾している韓国人だって、いざ自分が「甲」の立場になったら同じことをやるくせにね。

 この事件の真犯人というか、仕掛け人である会長は財閥までいかないのですが、そこそこ大きな企業でした。
 事件の詳細についてはこちらのエントリ、なかば脱獄状態だった話に関してはこちらのエントリを参照してください。

「反日韓国」の苦悩 老いも若きも未来に希望がない